表記表題の初出は「探蕎」会報第40号(平成20年5月24日発行)の蕎麦屋情報一筆の欄で、訪れたのは平成20年(2008)5月11日である。 「晋亮の呟き」に再録する。
平成20年の4月中旬、私が勤務する石川県予防医学協会で、同じ部署に勤務するあるそば好きな女性から、金沢市市瀬町にあった「多門」が店を閉め、新たに富山へ移って開業するという情報をもらった。その後彼女には開店案内の通知が届いたとかで、その案内の葉書を見せてもらった。新住所は富山県小矢部市金屋本江、概略の地図は載せてあるが、すごく大雑把なので、このままではとても行き着けるとは思えない。新店での打ち始めは5月8日、案内状を見せてもらったのが5月9日、早速11日の日曜日に出かけることにする。
午前10時に家を出て、北陸自動車道を小矢部ICで下り、ここでナビに住所を入力し、それに従う。ICを出て県道42号線福光安楽寺押水線を左折、初めての平桜交差点を右折して国道359号線に入り、初めの藤森交差点を左折して県道368号藤森岡線に入る。この道を道なりに進む。県道18号線の和沢、県道16号線との野寺の各交差点を過ぎると、右手に大谷中学校のおとぎの国のような建物が見えてくる。さらに進んで県道24号線との交差点水牧を過ぎると、右手に大谷小学校が見え、過ぎたら右折、次の農道をまた右折して南下すると、程なく右手に大きな庭のある家があり、そこが新拠点の「多門」である。ICからは6km強ばかり、周りは水田、最後の右折後最初の家である。
着いたのは11時、案内を乞うと地田さんが出てこられ11時半からだと、車の中で待つ。地田さんから案内があり、部屋へ上がる。12畳と6畳2間を通しにしてあり、見慣れた長い白木の座机が2脚とクロス張りのテーブルが1脚、6人ずつ18人が座れる。出されるそばは、十割生粉打ちの「ざる」「おろし」「とろろ」と「そばがき」のみ。家内は「ざる」、私は「おろし」を頼む。これまでの羽咋市兵庫や金沢市市瀬と同じく、店主一人での賄いだ。程なく「そば」が出る。あのホシがある手挽きの中細、久し振りにお目にかかった。感慨無量だった。店主は相変わらずの無愛想、必要最小限のことしか話さない。美味かったのでもう1枚、家内は「とろろ」、私は「ざる」にする。若干不揃いなものもあるが、これが「そば」だというい見本のようなものだ。市瀬の時には蕎麦前があったが、ここでは出ない。正午過ぎまで居て辞す。帰るまでに3組6人がご入来になった。車のナンバーは3台とも富山だった。
品書きは、ざるそば850円、おろしそば、とろろそば、そばがきがそれぞれ950円。
そば打ちを教えます とある。
定休日は月・火曜日。 住所は 小矢部市金屋本江528番地。 電話 0766-68-1079 。
2011年8月11日木曜日
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