2013年9月14日土曜日

白川義員の「永遠の日本」に見る日本の原風景〔9〕

(承前)
6−4 日光国立公園/茶臼岳・朝日岳
  (19)  朝日岳:日光国立公園の北端の茶臼岳とその北側の三本槍岳との中間にある 1896m の山。茶臼岳ロープウェイ乗り場の少し上から10月下旬に撮影。(20)  日塩 (にちえん) もみじライン:日光国立公園の鬼怒川から塩原温泉までの有料道路で、もみじ谷大吊橋を過ぎた辺りから、日の出の太陽を受けて赤く染まったもみじラインの風景である。11月上旬に撮影。(21)  茶臼岳:標高 1915m の火山。北と西に噴気口があり噴煙を上げている。火口を空撮した。(23)  霧降高原:東方向から空撮した紅葉の霧降高原。右に赤薙山 2010m、左遠くに男体山 2486m が見える。

6−5 秩父多摩甲斐国立公園/瑞牆 (みずがき) 山
  (17)  瑞牆山:長野県との県境に近い山梨県の山で、標高は 2230m。全山花崗岩から成る。長年の風化浸食で独特な山容となった。紅葉はこの年最後の輝き。

6−6 富士箱根伊豆国立公園/箱根仙石原
  (22)  箱根仙石原:神奈川県箱根町にある仙石原高原、標高約650m。火口原湖跡が高原になったといわれる。一面の草黄葉。11月中旬に撮影。

6−7 中部山岳国立公園/立山・安曇野・陸郷
  (11)  天狗平と剣岳:天狗平は室堂平と弥陀ヶ原の間にある標高 2300m の古立山火山によって形成された溶岩台地である。秋の天狗平の草紅葉と剣岳 ( 2999m ) 。(12)  立山地獄谷の落日:ここは立山の爆裂火口の跡で周囲 1.5km 。今も夥しい白煙が噴気孔から吹き出している。10月のこの日の夕方は雲が厚かったが、雲の切れ間から黄金色の太陽が覗き、神秘的な光景になった。(13)  爺ヶ岳と鹿島槍:安曇野三郷の黒沢川の堤防の満開の桜並木を入れて、後立山連峰を撮った。中央の双耳峰が鹿島槍ヶ岳 2889m 、左が爺ヶ岳 2670m 、右が五龍岳 2814m 。(14)  桜と常念岳:早朝の日の出直後、安曇野から撮影した朝焼けの常念岳 2857m 。手前に新堀堰の桜。(15)  桜仙峡と北アルプス:長野県池田町の東側の山の上に「陸郷」という展望絶佳の場所があり、そこから眺めた 桜仙峡で、桜が満開の頃は桃源郷になる。遠く左に大天井岳 2992m 、その右に燕岳 2763m を望む。

6−8 大山隠岐国立公園/大山・蒜山
(24)  鬼女台からの蒜山:大山の東南約 7km に鬼女台という有数の展望台がある。標高 869m 。そこから見た秋深い蒜山高原の日の出。ススキが逆光に映えて清々しい。(25)大山と烏ヶ岳:前の写真を撮った前日の夕方に鬼女台から撮ったものである。左遠くに見えるのが大山 1729m 、右の三角山が烏ヶ岳 1448m 、太陽光が長波長になって紅葉が真っ赤になった。

6−9 山陰海岸国立公園/玄武洞
(26)  青龍洞:この国立公園は海岸の公園であるが、玄武洞を中心とする洞窟は円山川に沿った内陸にある。通常玄武洞として知られているが、他に青龍洞、白虎洞、北・南朱雀洞の五洞から成っている。玄武洞は江戸時代後期に命名され、玄武岩はここに因んでいる。この五洞の最大の特徴は見事な柱状節理である。最も大きな玄武洞は相当に採石されてしまったが、青龍洞は自然のままに残っている。前面に池があったことが幸いしたと言われている。写真でも池の反射は効果的である。

6−10 阿蘇くじゅう国立公園/阿蘇山・九重山
(27)九重黒岳:九重山西部に黒岳 1390m がある。北側に男池湧水群があり、その鉄山キャンプ場から撮った紅葉と黒岳である。(28)阿蘇中岳:ロープウェイの乗り場の阿蘇山西駅から少し西方に山上広場と名付けられた場所があり、ここはミヤマキリシマの群生地である。ここから見た阿蘇中岳 1506m 。撮影は5月下旬。(29)九重三俣山:九重山の中心地は長者丸で、そのススキの原を隔てて三俣山 1745m を撮った。季節は11月初旬。(30)阿蘇御竈門 (おかまど) 山:阿蘇パノラマラインを北上すると火の山トンネルがある。そこを抜けた辺りから撮ったミヤマキリシマと御竈門山 1153m である。5月の阿蘇は華やかである。(31)往生岳と月:阿蘇パノラマラインを東に向って山に上り始めると、左に米塚が現れる。この地から撮った往生岳 1238m と右に杵島岳 1270m である。夕方の長波長の太陽光を受けて風景が少し赤く色づいた。東の空に月が出た。  

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