2013年12月23日月曜日

とある会の旅行にまつわることども(その7)

11. 翌日は松本へ、そして帰沢、私は病院へ
 翌朝7時に、宿から推奨の、別棟になっている「かわらの湯」へ行く。母屋から歩いて3分ばかり、川原といっても、谷川からは少々離れている。露天風呂かと思いきや、積雪に耐える屋根がある立派な檜風呂、でも谷川のせせらぎが間近に見え、清々しい。かれこれ 30分はいたろうか。朝食は8時半、昨晩と同じ場所、出立は 10時と聞いた。本来なら朝食にお酒は付きものなのだが、運転手二人はともかく、私も夕方には病院へ戻らねばならなくて飲めず、ということもあってお酒好きのユキオさんも遠慮されてしまった。何か悪く申し訳なかった。
 駐車場で、湯元長座の看板を背に写真を撮ってもらい、いざ出発。旅程は高島夫妻に一任、出たのは10時、下手から平湯バイパスに出て、安房トンネルを抜け,梓川沿いの国道 158号線 (野麦街道・飛騨街道) を松本へ、お天気は上々、松本平まで下りると、背後に真っ白な雪を纏った常念岳が見えてくる。安曇野のシンボルだ。昨晩は石田さん夫妻は高山から名古屋回りで帰京するとのことだったが、この期に及んで、松本から帰ることになった。特に何処へという当てもなく、取りあえずは松本城へと向かう。休日でしかも上天気とあって、駐車場はどこもかしこも満杯、しかし城の周囲を一巡してると、幸いにも松本市が臨時に設けた駐車場を見つけた。正に僥倖であった。小春日和の一日、ブラブラ歩きながら、松本城を大きく周回してから街へ。
 時は昼時、松本は蕎麦どころ、城の周りにも沢山の蕎麦屋があるが、これまで十数回松本にそばを食べに来た経験からは,特に城の南側の蕎麦屋のそばは観光客目当てでよくない。誰かが松本らーめんをと言うが、さすがにそんな店は見当たらない。そしてやっと血眼になって見つけた店は休業していた。歩いて女鳥羽川を渡る。松本でそばのおいしい店は何軒か知っているが、それには更に南へと歩かねばならず、駐車場からはどんどん遠ざかることになる。すると本町通りに、古い漆喰の壁がある家の1階に、カレー屋が見つかった。「デリー」という。腹も減っていて、衆議一決、ゾロゾロと入る。私たちが入ると満席に、客が次から次へと、結構繁盛している店のようだ。私はビーフの辛め、ただし白飯は半分にしてもらった。久方ぶりのカレー、味も上々、満足だった。
 店を出て女鳥羽川を対岸に渡り、なわて通りの繁華街を通り抜け、城の東側にある臨時駐車場に戻る。これで旅行の行事はすべて終わった。石田夫妻を松本駅まで送るが、市内は大変混雑して渋滞していた。駅へ着いて暫し語らい、また来年の再会を期して別れた。松本から東京へは1時間に1本は特急が出ているだろうから、もう帰ったも同然だ。
 さて後は金沢へ帰るのみ、松本からだと安曇野を国道 147号線 (松本街道) で北上して大町へ、さらに国道 148号線 (糸魚川街道) を姫川沿いに更に北上して糸魚川に出て、北陸道でということになる。松本を出たのが午後2時、私に課せられた病院の門限は午後5時なのだが、これは無理な相談、それより何よりも安全運転が第一だ。
 大町からは、左手に雪を纏った後立山連峰を見ながらの走行、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬三山などが展開する。道の駅白馬で小憩する。ここからはトンネルとスノーシェードの連続、運転には気が抜けない。しかも幹線道路とて交通量が多い。そして漸く糸魚川、ここから高速道に。有磯海 PA で休憩、早川夫妻とはここで別れた。マアちゃんはここでこちらの車に移る。
 車はひたすら走る。私は本来なら上荒屋まで行き、家内の車で病院へと思っていたのだが、高島夫妻の好意で、直に金沢医科大病院へ送って貰うことに、感謝々々。病院へ着いたのは午後6時10分。車からの下りしな、高島夫妻と感謝をこめて握手、全快したら拙宅で「サーモンの会」を開くことを約束した。慌ただしかったものの、楽しかった「とある会」の旅行は終わった。

「閑話休題」
 高島夫妻の娘のケイちゃんと幕内力士の遠藤とは、金沢市西南部中学での同級生だとさ。

2 件のコメント:

  1. 御無沙汰しております。エンドウ氏と同級生で高島夫妻の娘ケイです。父からブログについてお聞きして飛んでまいりました。

    先日、母が撮影した飛騨旅行の写真を拝見しました。皆さまの穏やかな笑顔から最高に楽しい旅であったことがひしひしと伝わってきましたが、晋亮さんのブログを読んでその情景がより鮮明にイメージできました。

    ディスプレイを前に、吹き出してしまうことも度々。鳥の啼き声とおぼしきレイちゃんの笑い声とやまんばの如く(?)登場したタカちゃんの下りではひとり声を上げて笑ってしまいました。次の機会あらば、日本酒の味わい方を酒豪の皆さまに是非ともご指南いただきたいものです。

    突然のコメントで失礼をいたしました。親戚の皆さまとご一緒できる機会も限られていますが、またお会いしたときに楽しくお話ができればと願っております。

    石川の冬も冷え込むことでしょうから、ご自愛ください。では、よいお年を。

    返信削除
  2.  読んでいただき恐縮です。
     あの旅は毎年楽しみにしている待望の旅です。貴女がまだ京都においでるとかで、昨年はてっきり京都へと思っていたのですが、予想に反して奥飛騨への旅、予期せぬこともありましたが、行けて感謝の旅でした。また機会があったらご一緒しましょう。  晋亮 拝

    返信削除