5. 飛騨への旅は先ずは高山へ
目指すは奥飛騨温泉郷の福地温泉、往きは高山経由、北陸・東海北陸と高速自動車道を継いで、清瀬ICからは中部縦貫自動車道へ、高山市街を下に見下ろす高台からは、真っ白な乗鞍岳が見える。国道41号線から高山の古い町並みへ、街中の駐車場はどこも満車、それで高山別院の駐車場へ行くよう勧める。ここは半日 800円、私たちはいつもここを利用している。古い街並も近く、都合が良い。さて街へ、そぞろ歩く。金沢とは一味違った古い雰囲気、時間は昼時、皆さんの第一希望は「高山らーめん」、私たちはいつも蕎麦だが、若い人達は食の趣向が違う。ここは若い人達に任せよう。とは言っても繁華街を外れた古い街並に入り込んでしまうと、中々らーめん屋は見つからない。ブラブラ歩いて、街外れの高山本陣にまで来てしまった。
でもこの時運よく「中華そば」の看板が目に入った。でも「高山らーめん」とは書いてない。幹事のエイちゃんが駆け入って OK のサイン、9人がゾロゾロと入る。石田夫妻と私たちは同じ小テーブルに、これは正に予定の行動、というのも先ずはお酒を一献の魂胆があるからである。他の皆さんはカウンターに陣取る。これで店はほぼ一杯。高島と早川の旦那は運転手なのでお酒はご法度だ。お酒は「蓬萊」、飛騨古川の酒、時々飲むが癖のない美味しいお酒、1合 500円、1合半 700円、迷わず割安の1合半にする。そして遠来の石田の旦那の好みに合わせて熱燗とする。この熱燗、マアちゃんに試飲してもらったところ、余りにもあっさりしていて、お酒らしくないと言う。さすが酒豪である。そしておレイさんも家内も同感とか。このお酒、私は爽やかだと思ったが、女性軍は飲んべえということになろうか。ややあって中華そばが出た。中華麺はやや細めの縮れ麺、家内は私に汁は飲まないようにと御託宣、麺も多かったら私に頂戴と、お酒を飲みながらのらーめん、私には娑婆では初めてのことだ。でお酒も麺もなくなった。この中華そば、こだわりの手打ちなのだろうか、硬めの細麺は、まずまず旨かった。
半兵衛なるその店を出て、高山本陣前にある南洋輸入のアクセサリーを扱っている家内推奨の店に入る。この前来た時もアレコレ物色、女性軍は皆さん満足そう。来れなかったバア子ちゃんにも何か買い物をしたようだった。でも男性群には縁のない店だ。店を出て、ブラブラと街並を歩き、駐車場へと戻る。途中に真っ赤な楓があり、実に印象的だった。今頃京都は紅葉・黄葉がきっと見事だろう。
6. 高山から平湯の飛騨大鍾乳洞へ向かう
次に平湯にある大鍾乳洞へ、この前には郡上八幡の大滝鍾乳洞へ寄ったが、規模は小さく今一だった。これから訪れる鍾乳洞は「大」が付いているから、そこそこの大きさなのだろう。国道158号線を東へ、案内の看板に従って山へ入る。かなり車で標高をかせぐと、突然開けた場所に出た。標高は900m、郡上よりは広場の規模はもっと広く、建物も大きく、数も多く、沢山の観光客が訪れている。鍾乳洞へ入るばかりではなく、釣やバーベキューを楽しんでいる人も多くいる。階段を上ってゲートへ、足元も綺麗に整備されていて、その比は郡上八幡をはるかに超える。鍾乳洞の入口には、「出口には第一、第二、最終の第三があり、足に自信のない人は、第一もしくは第二出口から出るように」との指示がある。パンフレットを見ると、特に第二出口から第三出口にかけての第三洞にはかなりの登りがあるようだ。私はここ2週間ばかりは全く歩いていないので気掛かりだ。
この鍾乳洞は昭和40年に発見されたとか、後発だからか、洞内の歩道は広くてきれいに舗装されていて感じが良い。順に洞内へ、私は3番目、2番目の家内の後について歩く。情けないがこの方が安全だ。第一洞では「竜宮の夜景」がスポット、ライトアップされている。洞内は歩きやすい。ずっと上りが続く。第一出口を過ぎて第二洞へ、階段が所々に現れるようになる。ここのスポットは「ナイアガラの滝」、これはフローストーン、流れる石のような鍾乳石、「幸福の滝」という水が流れる滝もある。ここを過ぎた辺りから通路は狭くて急な上り下りの連続となる。そして第二出口。そして看板には、「これより急な階段が百段続きます。自信のない人は第二出口から出て下さい。」とある。皆さんは私を気遣って、どうしますかと尋ねる。でも男晋亮、ここで出るわけには行かず、GOと宣言する。
第三洞はのっけから急な鉄の階段、息が切れそうだ。短い休みを取りながら、手すりに手をかけながら、家内と離れないように歩を運ぶ。この洞のスポットは「月の世界」、ここは洞穴珊瑚で成り立ち、太古の昔、ここは海の底だったという。そして漸く最後の第三出口が見えた。通路の総延長は 800mばかり、ゆっくりの鑑賞で1時間弱要した。
心配だったが、どうやら達成できた。第三出口を出ると、そこは山の中腹、ここから下へ下へと長い長い階段が洞穴の入り口まで続いている。入り口まで高度差 70-80mはあろうか。これだけ洞穴の中を登ったことになる。この下山の通路、屋根も囲いもあり、手すりも付けられていて、私にとって手すりは有り難かった。漸くの思いで入り口へ、以前なら何ということのない山の下り道、私も衰えたものだ。下りて、差し渡しが5mはあろうかと思われる大鍋をバックに記念写真を撮った。
2013年12月18日水曜日
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