2015年11月27日金曜日

「蕎麦やまぎし」は大晦日まで

 石川県立音楽堂でオーケストラアンサンブル金沢 (OEK) の演奏会が土・日にある時は、開演時間は大概午後2時である。このような時は私は決まって「やまぎし」でそばを食べる。11 月 21 日の第 369 回定期公演も土曜日で、開演時間は午後2時である。ところで「やまぎし」の開店は午前 11 時半、席は 11 席しかないので、タイミングを外すとすぐに満席になってしまうので、少なくとも開店 15 分前には店に到着する必要がある。予約は可能だが 、席の予約はできない。店の張り紙には「開店は 11 時 30 分」と書いてあるが、半だともう満席になっていることが多い。この日も 15 分前に出かけたが、もう2組4人が座っていた。私の定番は、田舎粗挽きと財宝 (薩摩焼酎) 2杯、先月は知らず、先々月までは締めて 1100 円だったが、新そばのせいか 1200 円に値上がりしていた。この粗挽きは店主の山岸 隆さんの考案によるもので、噛み締めないと喉を通らない代物、私は何時もこれに能登の塩をまぶして、噛み締めながら食べ、かつ焼酎を飲む。私は店主を開店前から存じ上げているが、とにかく独創的で器用である。前職が県警本部の強面の部長さんだったとはとても思えない。
 ところでこの店の客層を観察していると、圧倒的に観光客の方が多い。金沢駅近辺では、駅に最も近く、しかも独特の風合いのそばを提供するとあれば、誰だって一度は寄ってみたいと思うのは必然である。開店当初は店の場所が分かりにくくて往生したが、今店に初めて来る人でも、皆さんスマホなどを持っておいでて、簡単に来てしまう。この店では、予め券売機で目的の品を求めることになっているが、初めての人はそれに気付かないので、すぐに初見と分かる。ところでこの店は今年一杯で閉めて、生まれ故郷である旧石川郡鳥越村の左礫 (ひだりつぶて) に店を移して営業するとか。そうすると金沢へ訪れる観光客はとても行ける場所ではない。その場所は手取川の支流の大日川の上流の右岸、今はなくなってしまった大日スキー場の手前である。それにしても大胆な発想をしたものだ。私は移転の話を初めて耳にした時は、今住んでおいでる金沢近郊の旧石川郡額村に移転されるとばかり思っていたが、思いもよらない僻地での開店に驚いた。今年は今の店で 12 月 31 日まで営業されるとかだ。

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