白山への登山路の中で、石徹白からの美濃禅定道のみが残された未踏路だったが、この8月21日に踏破できた。振り返って、これまで歩いた登山路については、本来は記録に基づいて記載しなければならないのだが、今は取りあえず、ルートごとに、上ったのか、下ったのかと、もし特記すべきことがあれば記載するに止めた。いずれ記録を整理することが出来れば、その折には詳細な記載をしたい。以下、登山ルートごとに記す。
1.西側から:市ノ瀬口
1−1 アプローチ(市ノ瀬ー別当出合):いつ林道が開通したか覚えていないが、昭和30年当初は、まだこの径は歩くしかなかった。(上・下)
1−2 砂防新道(別当出合ー甚之助避難小屋ー南竜道分岐ー黒ボコ岩ー五葉坂下ー室堂):現在は別当覗上部に新設された径(古くは作業道)を通っているが、以前の径はもっと別当谷寄りにつけられていた。しかし山腹の地割れで、この径は現在は通れない。また甚之助小屋ができる前は、高飯場跡から径は直上していた。(上・下)
1−3 観光新道(別当出合ー別当坂分岐ー殿ヶ池避難小屋ー黒ボコ岩ー五葉坂下ー室堂):別当坂分岐までは、これまで地震とか水害で何回もルートが変更になっている。別当坂より上部は旧の越前禅定道である。ただ古くは五葉坂は通らず、径は水屋尻雪渓左岸に付けられていた。(上/下)
1−4 南竜道(南竜道分岐ーエコーライン分岐ー南竜山荘):新設された南竜山荘へのコース。(上・下)
1−5 エコーライン(南竜道分岐ーエコーライン分岐ー五葉坂下):南竜道の途中から弥陀ヶ原へ上る。(上・下)
1−6 トンビ岩コース(南竜山荘ートンビ岩ー室堂):このコースは旧美濃禅定道である。(上・下)
1−7 展望歩道(南竜山荘ーアルプス展望台ー平瀬道分岐ー室堂):新設のコース(上・下)
1−8 白山(越前)禅定道(市ノ瀬ー指尾ー別当坂分岐):以前は旧道と言われていて通ったことがあるが、その後荒廃していた。平成11年(1999)に復元された。(上・下)
1−9 釈迦新道(市ノ瀬ー湯の谷登山口ー釈迦岳前峰ー湯の谷乗越ー七倉山分岐):径は白山釈迦岳主峰を巻いている。主峰は眺望がきかない。(上・下)
1−10 別山・市ノ瀬道(市ノ瀬ーチブリ尾根避難小屋ー御舎利山ー南竜山荘):市ノ瀬からチブリ尾根を辿るコースである。(上・下)
2.白山山頂部
2−1 御前峰・大汝峰・剣ヶ峰:御前峰には白山比メ神社の奥宮、大汝峰には大汝神社がある。剣ヶ峰への登路は特にない。(上・下)
2−2 お池巡り:翠ヶ池、千蛇ヶ池、紺屋ヶ池、油ヶ池、血ノ池、五色池、百姓池などを巡る。室堂へは近道と周回するコースがある。(上・下)
3.北側から(一里野温泉、岩間温泉、中宮温泉、北縦走路)
3−1 加賀新道(一里野温泉ー檜宮ーしかり場分岐):ゴンドラを利用できる。(上・下)
3−2 檜新宮参道(一里野温泉ーハライ谷口ー檜新宮ーしかり場分岐):旧加賀禅定道である。(下)
3−3 加賀禅定道(しかり場分岐ー長倉山ー奥長倉避難小屋ー天池ー七倉山分岐ー大汝峰ー千蛇ヶ池ー室堂):七倉山分岐以降は、釈迦新道、岩間道と共通である。大汝峰は巻き道もある。(下)
3−4 楽々新道(新岩間温泉ー丸石谷林道登山口ー小桜平避難小屋ー樅ヶ丘分岐):樅ヶ丘分岐で岩間道と合する。(下)
3−5 岩間道(新岩間温泉ー岩間温泉元湯ーコエト小屋跡ー樅ヶ丘分岐ー七倉山分岐):岩間温泉は元は元湯の場所にあった。雪崩で倒壊した。元湯からは中ノ川にある岩間の噴泉塔群へ行ける。(下)
3−6 中宮道(中宮温泉ーシナノキ平避難小屋ーゴマ平避難小屋ー地獄覗ーお花松原ー千蛇ヶ池ー室堂):ずっと以前は避難小屋はなかった。室堂とお花松原の往復はある。(上)
3−7 北縦走路(野谷荘司山ー妙法山ーシンノ谷ーゴマ平避難小屋):野谷荘司山へは馬狩から鶴平新道を通って登れる。また三方岩駐車場からも行ける。残雪期には大門山まで(下)。無雪期は三方岩駐車場ー野谷荘司山ー妙法山間は往復。
4.東側から:平瀬口
4−1 平瀬道(大白川ダムー大倉山避難小屋ー室堂):以前は登山口の大白川温泉までは平瀬からは径しかなく、この間を歩いた。ダムができ、林道がついた。(上・下)
5.南側から:石徹白口
5−1 石徹白道(南縦走路)(石徹白登山口ー神鳩ノ宮避難小屋ー銚子ヶ峰ー三ノ峰避難小屋ー別山ー南竜山荘):今年念願の踏破ができた。(下)
注:(上)は「上り」に、(下)は「下り」に利用したことを示す。
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