2012年8月17日金曜日

退職記念夫婦旅行(3)広島・鞆の浦温泉

・3日目:8月5日(日)宿泊:鞆の浦温泉 汀亭(みぎわてい)ー遠音近音(をちこち)
 朝、ゆったりと掛け流しのお湯に浸り、車の迎えが9時とのことで、昨晩と同じ場所で豪華な朝食を頂く。充実した一夜だった。
 あの豪華な山門をくぐって外へ出ると、既に昨日の阿蘇タクシーの方がもうスタンバイされていた。今日は熊本市内へ直行と思いきや、国道不通でまた昨日通ったあの阿蘇外輪山経由で熊本へ向かう。昨日通ったのと同じかどうかは定かではないが、二度ばかり展望所で止まり、カルデラを俯瞰する。道はひたすら西へと進む。しかし里へ下りてくると、そろそろ渋滞の兆候が見えてきた。目指すは熊本城とか。どこで「まつり」が催されているのかは不明だが、運転手さんはできるだけ混雑を避けているとか、お任せするしかない。そして漸く二の丸駐車場へ。そして西大手櫓門、頬当御門、宇土櫓、天守閣を巡る。天守閣は昭和35年(1960)に復元されたという。城内には当時の衣装をした侍などがエキストラ出演をしていて賑わいを見せていた。小一時間を過ごし、熊本駅へ。そして14:26のさくら558号で福山駅へ、16:39に着いた。ここからタクシーで鞆の浦へ、約30分で今宵の宿に着く。街並の続く道路は極端に狭く、車の交差はままならない。架橋が検討されたが、景観を損ねるとかで、山側にトンネルが検討されているそうだが、どちらにせよ、町中の交通渋滞の解消には全く役に立たない感じだ。難しい問題だ。
 宿は平成22年(2010)にオープンしたばかりの宿、全室に温泉露天風呂がついていて、眼下に鞆の浦を見渡せる。記帳時に宿の名の由来となった短歌を紹介された。部屋は3階の和室。貸切り風呂は2室のみで予約制とか、早速申し込んだ。この時間まだ申込者はなく、すぐにOKとなった。時間は40分、広い窓からは鞆の浦を挟んで弁天島と仙酔島が見えている。舩が行き来している。また部屋にはウッドデッキが付いていて、そこにも大きな陶製の露天風呂が置かれている。ゆったりと寛ぐ。ツインの和風ベッドは中々優雅だ。
 案内があり1階のダイニング「立風(そう)」へ。メインは瀬戸内の旬の食材を使用した創作料理とか。献立は次のようだった。〔前菜〕干し貝柱餡かけ(冬瓜スープ煮、平貝焼霜、新生姜、くこの実、赤にし貝と夏野菜=姫人参、アスパラ、アボカド、蓮芋の杏ソース和え、福山産渡り蟹・糸瓜の土佐酢ジュレ掛け、水茄子白酢掛け、地穴子小袖寿司)。〔御造り〕青竹盛り露見立て(鱧落とし・梅肉山葵・蛙胡瓜、石鯛御造り/中とろ/加賀太胡瓜、なごや河豚・走り島ちりめん卸し・いくら・縒り南京・本山葵)。〔焼き物〕瀬戸内めばる炭火焼き(福山無花果・姫おくら・鱧の子餡・白髪葱)。〔冷鉢〕茄子二色素麺寄せ(焼き玉蜀黍・順菜・針ラデッシュ・美味出汁)。〔温鉢〕あこうのしゃぶしゃぶー白味噌仕立て(水菜・豆腐・神石産たもぎ茸・山葵麩巻白菜・黒七味)。〔肉料理〕黒毛和牛ステーキーバルサミコソ−ス(辛子蓮根豆んだ揚げ・南京籠・万願寺・しまなみレモンと海人のレモスコ・クレソン)。〔御食事〕鯛釜飯ー香の物(土瓶仕立て・干し椎茸・昆布)。〔水菓子〕完熟トマトジュレ(フルーツトマト・キュウイソース・ミント・白桃・因島産二色西瓜)。抹茶ムース最中(小倉餡・抹茶粉)。中でも蛙胡瓜は極めてユニークだった。

四日目:8月6日(月)
 朝食は海に面したテーブルで頂く。今日の観光タクシーは9時に待ち合わせとか、今日の予定は尾道の寺巡りと平山郁夫美術館だったが、初めに平山美術館へ。鞆の浦の狭い路地を抜けて、しまなみ海道へ向かう。平山美術館が何処にあるのかを知らなかったのは浅学菲才だったが、尾道大橋、新尾道大橋を渡り向島へ、さらに因島大橋を渡り因島へ、さらに生口橋を渡って生口島へ、そしてここに美術館があるのは、平山郁夫がこの地で生まれたからだと漸く認識した。私たちがよく接する「仏教伝来」の絵もあるが、むしろ幼いときからの成長の軌跡や大作のスケッチや下絵など、平生お目にかかれない作品が多く展示されていた。
 美術館を出て駐車場へ向かう。すると途中に極彩色のお寺が見えた。訊くと潮聲山耕三寺だという。見ますかと言われ、何か興味がひかれ、きっと南蛮由来の寺だと思って門を潜った。山門も中門も極彩色、受付でこの寺が浄土真宗本願寺派と聞いてびっくりした。開山は大阪で大きな製造会社を営んでいた社長が、母の死に接し僧籍に入り、三十有余年をかけて造営した「母の寺」だとか。伽藍配置は上・中・下段からなり、厳密な左右対称、模倣ではあるが、堂塔の内の15棟が「国登録有形文化財」の指定を受けているとか。驚いた。境内では丁度蓮の花が見頃、埋め尽くされていた。それはそうと、顰蹙をかっている越前大仏は大阪のタクシー会社の社長が自分のために建立したものだった。
 タクシーで尾道へ戻る。土産物を求めようとするが、目ぼしいものはない。少し回ってもらったが埒が開かず、予定の新尾道駅へ。ここは新幹線でも田舎の駅、「こだま」のみ停車、新大阪駅まで正に鈍行、駅ごとに3分〜5分の待ち合わせ、2時間を要した。

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