(承前)
・1月10日 日曜日の午後に野々市市の成人式
これまで私は私自身の成人式以外に出席したことはないが、孫が式の司会をすると聞いて出かけることにした。午後2時に行くと、家族が入る2階席はもう沢山の人々が来ていて、座席は埋まっていた。丁度始まったばかりで、「20年のあゆみ」というビデオがスクリーンに映し出されていた。主に市に2つある中学校の3年担任の先生が順にお祝いの言葉を述べる趣向になっていて、その度に歓声が上がっていた。成人になったのは野々市の中学校出身者ばかりではないだろうけれど、こんな趣向は意気が上がろうというものだ。開式の後に国歌斉唱があったが、起立を促されているのに座ったままの人が見受けられるのには驚いた。その後「愛と和の市民憲章」の唱和があったが、私はこんなものは全く知らないが、でも成人の子等は元気に唱和していたのには感心した。市長の式辞、県会議員らの祝辞、そして謝辞があり、式典は30分ばかりで終了した。司会は男女のペアであったが、しっかりとした態度と声はさすがだった。それにしても、国の祝日の「成人の日」は今は1月の第2月曜日、したがって今年は明日の1月11日なのに、自治体によっては事情もあろうが、国の祝日に祝わないというのは如何なものか。また出席者は対象の半数程度とのこと、私たちの頃は、対象者はずっと少なかったが、9割以上が参加したものだ。
・1月11日 成人の日に草庵へ
この日の休日に去年のお札を白山さんへもって行こうと思い立った。それで家内に、おそるおそるその帰りに、十年来行っていない草庵へ寄ってはとお伺いを立てたところ、寄っても可とのご託宣が出た。10時に家を出て、途中で給油し、通称天ちゃん道路の国道157号線を南下する。白山町交差点を左折し、白山さんへ向かう。神社の駐車場は思いの外混んでいた。今日は特別な日とも思えないが、随分と沢山な人出なのには驚かされた。古いお札を収容する場所へ行くと、沢山の飾り物がゴミ袋に詰め込まれていて、その袋が山積みにされている。何処かへ持って行って処分するのだろうか。それとも境内で小正月に燃やすのだろうか。とにかくその量は半端ではない。正門へ回ると、お参りに長蛇の列、元旦には横からもどんどんお参りできたのに、どうも解せないが、何となく列に付いてお参りを済ませた。
11時になり草庵へ向かう。開店は11時半なので、前回のことを思えば開店時間には十分間に合うわけだが、草庵に着くと近くの駐車場は満タン、それで足早に店の前に行くと、順番を記入する順番待ちの紙が置かれていて、私は8番目だった。まだ開店前なのに、往時の草庵を思い浮かべた。休日だとこの混雑になるのだろうか。開店近くになると、その数は一度には入りきれない程に膨らんでいた。開店時間になり、草庵のカミさんに順次呼び込まれる。私たちは2人、以前は囲炉裏があった場所に設えたテーブル席に席を取ってもらった。家内は十年ぶりだが、カミさんからは「ようこそ」と言われた。大部分の人は「そば」のみを召し上がっているが、私は八海山を2合、家内はノンアルコール、摘みには蕎麦味噌と鰊を頼んだ。出し巻き玉子は忙しいからか付箋がしてあった。初めは付き出しの乾き物を肴に、次いで蕎麦味噌で、その次に煮付けた鰊で、これはなかなか大型で秀逸である。そばは家内が天せいろ、私は鴨せいろ、そばが届いた時にもう1合お願いした。家内は十年前にこの店のそばに幻滅して、以来十年も遠ざかっていたが、どうやらそのそばアレルギーはとれたようで安心した。誘った甲斐があったというものだ。
・付 言 それにしても、近くにある「敬蔵」と白尾にある「龜屋」には1年近く行っていない。一度寄らねば。
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