2014年9月23日火曜日

八方尾根とそば処「常念」(その1)


1.はじめに
 家内が懇意にしている女の薬剤師の方とは、時々1泊2日の小旅行をする。そんな折には決まって奥さんの妹さんですかとかお子さんですかとか言われる。そんな彼女から9月の連休に何処かへ行こうと催促があった。9月2日と3日に中の湯温泉へ行ってきたばかりなのでどうしようかと思案していたが、彼女の情熱に負けてしまって出かけることに。でも日が迫っていて思案に余ったが、幸い天候は良いとのことで、私が提案したsのは、初日の9月14日は、八方尾根へ行き白馬村の何処かで泊まり、2日目の15日は安曇野のそば処「常念」に寄り、次にこの間は行きそびれた「あづみのガラス工房」へ寄ることにした。

2.八方尾根
 朝7時半に家を出た。天候は薄曇り、途中で彼女を乗せ、北陸自動車道を糸魚川 IC で下り、国道148号線を南下する。この道路かなり交通量が多い。山間を抜けて白馬村に出るが、肝心の白馬三山は雲に隠れて見えていない。八方尾根のゴンドラ乗り場に向かうが、乗り場近くの駐車場は満タンとかで、係員の指示で村の外れの草地に誘導された。冬のスキーシーズンでもこんな混み様を経験したことがない。その草地でさえ一杯なのだからすごい車の量だ。
 そこから歩いてかれこれ10分ばかり、ゴンドラの八方駅へ向かう。確かに駅近くのどの駐車場も皆満車である。乗り場で最上段の八方アルペンラインのリフト終点までの切符を買う。見ているとスキーシーズンと同じ間隔でゴンドラリフトがフル運転している。でも駅舎ではあの車の混み様なのに乗客は少なく、6人乗りゴンドラには私たち3人のみ、先ずは八方駅 (770m) から兎平駅 (1400m) へ。所要時間は8分、眼下には白馬村を一望に俯瞰できる。牛が放牧されている。こんな光景を見たのは初めてだ。駅で下りて少し歩いてアルペンクワッドリフトの乗り場へ。リフトは4人乗り、乗車時間は7分、このリフトからは、白馬三山や不帰ノ嶮が見えるのに、今日は見えていない。着いた所は標高 1680m の黒菱平、ここから鎌池の畔を歩いて、最終のグラートクワッドリフトの乗り場に向かう。5分の乗車で終点の八方山荘、標高 1830m に着いた。
 ここから上を見ると、沢山の人達が更に上へと歩いているのが見える。正に数珠つなぎの状態だ。この上の第2ケルン (2005m) まで行くのか、更に上がって八方池まで行くのか、八方池の標高は 2060m 、一般の人はここまでで、これから上へは唐松岳への登山路になる。八方池は天気が良いと白馬三山を眺望するには絶好のスポットなのだが、生憎今日は雲に隠れて山々は見えていない。ここまでは八方山荘から約1時間半ばかり、路は整備されているので、ハイキングシューズで十分だ。それにしても凄い数の人だ。
 私たちは上へは行かずに約 10m 下にある第1ケルンへ行く。ガイドによると、ここからは澄んだ空気の日には富士山が望めるとあるが、これまで何度もきているのに全く知らなかった。今この辺りはコウメバチソウの白い花が満開だ。こちらの方は人が少ない。スキーだと山荘前からゴンドラ乗り場まで一気に 1000m を下ることになるのだが、昔を思い出す。曇っているが下への視界は良い。展望台を経由して八方山荘前のリフト乗り場へ。するとここは下山者で大混雑、時刻は昼近く、一緒に並んだ登山装備をした若い女の子に、今日は何方までと聞いたら、唐松山荘からとか、昨日は視界が良好で素晴らしかったけれど、今日はガスっていたとか。私も学生の頃には唐松岳 (2696m) へは、後立山縦走で2回、またこの八方尾根からも一度登っている。若い頃のことだ。
 リフトを2つ乗り継いで、うさぎ平テラスへ、スキーシーズンだと全館開放されているのだが、今はテラスのあるフロアのみ。売店に付随した食堂で昼食をとる。この辺りではパラグライダーが離着陸している。熱気球もいる。そして放牧されている牛も。今まで知らなかった八方尾根の姿を垣間見た。
 車まで戻って、時間があるので白馬スキージャンプ台へ向かう。観覧料金を払って先ずはリフトに、スタートタワーで下り、タワー内のエレベーターで4階へ、更に下が見透かせる鉄組の階段を上り、ラージヒル・スタート地点上部にある観覧ステージへ、標高差は 138m とか、ここからスタートして着地までは8秒だそうだ。その後ノーマルヒルの観覧ステージへも寄った。ここから飛ぶ人が見えた。タワー内にはギャラリーもあり、メダルをはじめ、数々の資料が展示されている。下へ下りて、着地点近くにいると、ラージヒルから3人が飛んだ。凄い迫力。飛び終わった人と暫し談笑した。終わって宿へ。
 今宵の宿は白馬八方温泉の白馬アルパインホテル、経営者はあの北アルプスでの最大の山小屋である白馬山荘と同じ系列だという。当初はこれまで二度宿泊したことのある五龍館にと思ったのだが、生憎空きがなく、ここは白馬村観光局から紹介してもらった。通称オリンピック道路沿いにあり、本館と新館があり、私たちは新館に泊まった。冬は高級スキー宿になるのだろう。本館は旧民家を移築したような様相、食事はこちらで頂いた。和洋折衷の夕食は、赤ワインにも十分応えてくれた。部屋も簡素ながら快適だった。

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