2012年6月25日月曜日

平成24年「会員そば打ち湯涌みどりの里」

   会を始めるに当たって、寺田会長から、この行事は平成15年に初めて開催され、今年は10年の節目に当たるという話があった。この企画を初めて提唱されたのは塚野さんだったのではなかろうか。爾来10年にわたってお世話いただき、今では恒例になってしまった。今年も多くの方のご協力で会は成功裡に終わった。有難うございました。以下に雑感を記す。

1.つきだし
  「そばスティック」:石野さんの作。蕎麦粉は粗挽き粉と細かい粉の二種、粗挽き粉のスティックは折れやすく、取り扱い注意、石野さんは慎重に分けられていた。味は味噌味とか抹茶入りとか何種類かあるとか、香ばしい甘さ、,2本のみ頂戴し、後は家へ持ち帰った。ところが家で開けると折れ折れだったが、旨さは変わらず、家内にも私にもこれが格好のビールの摘まみとなった。
  「ちりめん山椒」:早川さんの作。小皿に盛られて出てきたとき、これは前田さん仕込みの「鄙願」にぴったりとの予感、待てずに美味しそうな縮緬雑魚を摘まみ、鄙願を口に含む。これは至福の瞬間といえる。山椒は先生の自宅の庭に植生されているもの、緑色の若い実を採取し湯掻いてあく抜き、自らのお手製だとか。しらすも上等な逸品、京都の錦小路に並べられていたとしても不思議じゃない。一皿自宅へ持って帰った。家内にも賞味させよう。
  「大根の浅漬け」:何方の作なのだろうか。これも箸休めには絶好の摘まみだ。
2.そば
  蕎麦粉は粗挽き粉も細かい粉も共に長野県産と塚野さんから紹介があった。前者はキロ当たり1,800円、後者は2,100円とか、これはかなり高い部類に入るらしい。打たれたそばは「二八」「九一」「生粉打ち」の三種」,昨年から始まったのがこの三種を当てる競技、私は昨年は見事全部外れた。源野さんがそばを打った感想を話していたが、とにかく打ちづらかったと言っていた。特に加水加減に意外と苦労したとか。あとの二種は道下さんの作とか、今日は福井へ行かれているとかで、打って届けられたとかだった。
  先ず初めに配られたのは、細打ちの端正な手打ちそば、香りも良く、口に含んで呑み込んで、これは「二八」じゃないかと直感した。でも確たる根拠があるわけではない。汁は全くつけずに食した。でも美味いそばだ。暫らく間があり、その間にうっかり縮緬山椒の山椒の実を数個口にした。香りが口中に広がる。ところがこの強い香りは鄙願でも流せない。ややあって次のそばが来たが、舌が麻痺していて、全く用をなさない。これは前が「二八」なら「九一」か、こんがらかって分からなくなった。 結果は逆転して記載したようだ。また鄙願を飲む。そして最後の一盛り、これは何となく「生粉打ち」のようだと納得した。この味見の件については、一度塚野さんに講師になってもらって、目利きのコツを教えてもらわねばなるまい。食べ歩いていても、せめてこれ位は喝破できるようにならねば、本当のそば好きとは言えないのではと思ったりする。それにしても打たれた方の技量は大したものだ。速さはともかく、もう一流の域に達している。
3.でざーと
  「そば掻きぜんざい」:ぜんざいは久保さんの作。久保さんのところへは毎年越前大野から当地産の「大納言」が収穫できたと案内があるそうで、久保さんが受取りに行かれるとか。その後ぜんざいにまで仕上げられるのは奥さんとか、久保さんはぜんざいには全く目がない方だ。そば掻きは竹吉さんが両方掻かれたとか、残念ながら食していないので、全く評価できないのが残念である。せめてそば掻きを所望すれば良かった。後の祭だ。
  「シフォンケーキ」:石野さんの作である。やはり粗挽き粉と細かい粉を使っての作成、素晴らしい出来映えである。皆に等分に切り分けられ、お持ち帰りに。私が持ち帰ったケーキは家内のビールの摘まみに、いつもながらその腕前に舌を巻く。

  こうして楽しみにしていたみどりの里での会員そば打ちも、無事に終わった。私は何のお手伝いもせず、もっぱら食べて飲んでの二時間半、お世話いただいた方々には心から感謝します。本当にお疲れさんでした。有難うございました。

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