こんな表題で、思ったこと、あったことなどを、思いついたまま、全く無作為に書き留めておこうと思い、この項を立てた。大体何項目かで2,000字程度になったら、「晋亮の呟き」に組み込もうと思う。1項目を何字くらいにするかは特に決めてなくて、成り行き次第である。
・庭の草むしり
旧盆前になると、お盆に叔父が見えるので、どうしても庭の掃除をしなければならない破目になる。平生から庭の手入れをしていれば慌てることはないのだが、草が繁って目に余るようになり、しかもお盆前という逼迫した状態になってからやり出すものだから、負担も大きい。しかも156坪の建屋に住んでいるのは私と家内のみ、年々歳をとるせいか段々しんどくなる。家の周りは344坪、うち見た目にきれいにしなければならない庭の部分はその3分の1位だろうか。大きな草は処理しやすいが、日当たりのよい場所によく生えるメヒシバ(メイシバ、メイジワとも)とオオバコには往生する。苔の間に密集して生えているのが最も難物、私が受け持ったたかが20坪ばかりの草むしりに丸1日もかかってしまった。しかもメヒシバは少し大きくなると、延びた茎の節が地に触れると根が出て、次々と更に広がっていくから厄介だ。ひところ難物だったスズメノカタビラは奮闘の甲斐あってどうやら少なくなってきた。これらイネ科の雑草は一年草なので、種子が落ちないようにするのが少なくするのには肝要なのだが、想うは易く、行なうは難しである。
・庭で鳴く蝉
裏の背戸には樹木が鬱蒼と繁っていて、夏至が終わった6月下旬になると、チーとかシーとかジーとかニーとかに聞こえるニイニイゼミが鳴きだす。個体数は少なくはない。合唱の声は、丁度私の耳鳴りのシーに近い鳴き声だ。しかし7月になってアブラゼミが鳴き出すと、あのジジジジという大きな声にかき消されてしまって、優しいニイニイの声は居るのだろうけれど聞けなくなる。ニイニイゼミは小型の蝉で、表に出ている前翅が褐色のまだら模様になっていて、可愛い。次いで現れるのがヒグラシ、あのカナカナと鳴く蝉である。声が聞けるのは7月下旬までで、ニイニイと似ている。大きさは中型で細身、雌は小さく雄は大きい。翅は透明、薄暮の日の出前とか日の入り後に声が聞ける。個体数は少ない。鳴き声には秋の夕暮れの雰囲気があり、俳句では秋の季語になっているそうだが、実は夏の蝉、でも8月にはもう居ない。7月になるとアブラゼミの登場、あのジジジジの音は暑さを一層増幅する。大きさはクマゼミ程ではないが大型、茶色の不透明な翅を持っていて、特に暑さが大好きで、熱帯夜では夜も鳴き続ける。だから薄暮での鳴きは少ない。個体数は多く、9月になっても鳴いている。旧盆の頃になると、ツクツクボウシとミンミンゼミが前後して鳴き出す。前者は中型、後者は大型で、いずれも透明な翅を持っていて、しかも暑さが苦手である。だから夜明けや夕暮れによく鳴く。もっとも日中でもそんなに暑くなければ鳴いているが、猛暑日の日中は遠慮している。個体数は少ないが、ヒグラシよりは多いような気がする。ツクツクはツクツクオイースを十数回、ウイヨースを数回、最後にジーで終わる。ミンミンはミーンミンミンミンミンを音程を変えながら数回鳴く。この声を聞くと、秋が近くに来ているなあといつも想う。
・庭に昔はなかった草木が生えた
〔ホンモンジスゲ〕旧盆に植物には詳しい久吉叔父が来て言うには、このスゲは一部では絶滅危惧種になっているとか。始め株が小さいうちは家内に引っこ抜かれていたが、私はこれまで見たことがなかったので、一部残しておいたのが大株の小群落となった。変わった見たことがない草木は大きくしてどうなるか見てみたいのが私の趣味だが、家内には通じないこともある。 〔ヤブニッケイ〕ツワブキの小群落の間に生えていて、もう高さ1メートルくらいになっている全身濃い緑色の木で、緑の葉はやや厚めで光沢がある。叔父はこれを見て、珍しいと言って葉を千切って揉んで匂いを嗅いだ。私も嗅いだが、クスノキ科に特有な精油の匂いがした。鳥が種子を運んできたのだろうとのこと、言われて初めて気付いた。植木屋に切られないようにしなければ。でもそのまま大きくすると喬木になるらしいから、どうしたものか。 〔ヤブミョウガ〕数年前に変わった草があるなあと想って見守ってきた。冬には地上部は枯れてしまうので一年草と思っていたが、同じ場所に生えてくるので、種子が落ちて生えてくるのだとばかり思っていた。ツユクサが繁るやや湿った場所に生えている。花が白くて可愛く、毎日見て楽しんでいたが、ある日家内に切られて玄関に飾られてしまった。そこで調べたところ、ツユクサ科のヤブミョウガだと判明した。そういえば葉はミョウガに似ている。この時期(8月)にはミョウガも花盛り、でも茗荷の花は株の根元の地面から咲いていて別物だ。ミョウガはショウガ科の植物である。
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