2013年8月5日月曜日

自然及び自然現象に係る紋所を探る

  この自然及び自然現象に係る紋所については、田中豊子さんの「不思議を訪ねる」には該当するものがないので、これまでの植物や動物に準じて、五十音順に記載した。ここでは、松村朗監修の「大辞泉」から、紋所の名と記載のある事象を抽出し、その事象の和名と漢字名と簡単な説明、及び [1] 紋所の由来、 [2] 代表的な紋所の名称を記載した。

● いし 石 : 岩石の小片。岩よりも小さく、砂よりも大きなもの。
  [1]  石を図案化したもの。  [2]  三つ石、四つ石、丸に一つ石 など。
● いなずま 稲妻  :  空中電気の放電によって生じる電光。
  [1]  稲妻形:稲妻の形を折れ曲がった直線で図案化したもの。
   稲妻菱:稲妻形を菱形に描いたもの。
  [2]  稲妻鶴、丸に稲妻 など(以上稲妻形)、稲妻菱、四つ稲妻菱 など(以上稲妻菱)。
● しちよう 七曜  :  日・月と火星・水星・木星・金星・土星の七つの天体。七曜星。
  [1]  中央の大きな円の周りを6つの小さな円で囲んだもの。 [2]  七曜、割り七曜 など。
● すはま 州浜、洲浜  :  曲線を描いて州が出入りしている浜。
  [1]  州浜形(州浜を上から見下ろしたような)もので、三つ輪形とも。[2]  州浜、丸に州浜など。
● つき 月 : 地球の衛星。
  [1]  月の形を図案化したもの。 [2]  半月、朧月、月星 など。
● なみ 波  :  風や震動によって起こる海や川の水面の高低運動。波浪。
  [1]  波を図案化したもの。 [2]  向い浪、二頭浪、三頭浪 など。
● ひあし 日足、日脚  :  雲の切れ目や物の隙間から射す太陽の光線。陽射し。
  [1]  陽射しを図案化したもの。 [2]  六つ日足 など。
● ほし 星  : 夜空に点々と小さく光っている天体。
  [1]  円形を星に見立てて、いろいろに組み合わせたもの。
  [2]  三つ星、丸に三つ星、一文字に三つ星、渡辺星 など。
● やま 山  :  陸地の表面が周辺の土地よりも高く盛り上がった所。日本では古来、草木が生い茂り、  さまざまな恵をもたらす場所としてとらえている。また古くは神が住む神聖な地域として、信仰の  対象や修行の場とされた。
  [1]  山を図案化したもの。 [2]  山に霞 など。

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