2013年8月30日金曜日

白川義員の「永遠の日本」に見る日本の原風景〔3〕

 ここでは第2章の名瀑の20滝の写真32点について紹介する。

第2章 名 瀑 Waterfalls
2−1 北海道をめぐる
● 羽衣の滝  (1):北海道中央の大雪山群の天人峡にある7段の滝、落差は 250m。「世界百名瀑」に選定されている。
● 銀河の滝・流星の滝(2):大雪山群の層雲峡にある滝で、前者は落差 120m で別名は雌滝。後者は落差 90m で別名は雄滝、2滝合わせて以前は夫婦滝といわれていた。この滝も2滝合わせて「世界百名瀑」に選定されている。
● オシンコシンの滝(3):知床八景の一つに数えられるこの滝は、知床の入口のウトロ港のまだ手前にあって、国立公園からも世界自然遺産からも外れている。でも落差 80m、幅 30mの知床最大の滝である。
2−2 関東・東北をめぐる
● 湯滝(4-5):奥日光戦場ヶ原の北にある湯ノ湖から流れ落ちる滝で、落差 50m、幅 25m。この水は湯川となって戦場ヶ原を横断し、竜頭の滝となって再び落下し、中禅寺湖に入る。紅葉の時期が素晴らしい。華厳の滝、竜頭の滝と合わせて奥日光三名瀑とされる。
● 霜降の滝(6-7):日光の華厳の滝の北東にある日光三名瀑の一つ。上下2段の滝で、上段は落差 25m、幅 15m、上下合わせて落差 75mとされる。新緑も瑞々しくて良いが、紅葉の華麗さには及ばない。
● 袋田の滝(8):茨城県大子町にある 滝の高さ120m、幅 73m、大岸壁を4段になって流れるので「四段の滝」といわれる。この滝は、華厳の滝、那智の滝とともに日本三名瀑と呼ばれる。滝と周辺の風景は良いが、滝の上は畑と民家になっている。
● 梅花皮 (かいらぎ) の滝(9):山形県小国町にある 落差 270m、7段の滝である。「世界百名瀑」の選定にあたり、アメリカやドイツの委員から提示された日本を代表する6滝中の1滝である。彼らは衛星写真で発見した。日本人が知らない滝があったことに驚く。
● 華厳の滝(10 - 11 ):霜降の滝、裏見の滝と合わせて日光三名瀑布とされる。落差 97m、幅 7m、807年に日光を開山した勝道上人が発見したと伝わる。
● 秩父・丸神の滝( 12 ):埼玉県子鹿野町にある3段の滝。上段 12m、2段目 14m、3段目 50mの滝。
2−3 北陸・中部・東海をめぐる
● 白山・阿弥陀ヶ滝( 13 ):岐阜県郡上市にある落差 60m、幅 7m の滝。723年に白山を開山した泰澄によって発見され、天文年間長滝寺の僧が護摩を焚いて修行中、阿弥陀如来の姿が現れたことかsらこの名が付いた。滝の姿が阿弥陀如来の立ち姿に似ている。
● 称名の滝(14 - 15 ):立山弥陀ヶ原の大地を浸食してできたゴルジュの先端から落ちるのが日本最大の名瀑で、落差が 349m あり、「世界百名瀑」に選定されている。
● 七ツ釜五段の滝( 16 ):山梨県西沢渓谷の最奥にある有名な滝で、落差は上4段が 35m 、最下段が 20m 。
● 七味大滝( 17):長野県高山村の七味温泉の奥にある落差 20m の滝。
● 白糸の滝( 18 - 20 ):静岡県富士宮市にある高さ 20m、幅 200m、水量毎秒 1.5 t の滝である。「世界百名瀑」。白糸の滝は全国12の県に14滝ある。中でも山形県の白糸の滝は落差が 120m あり、最上四十八滝中最大である。また山梨県富士吉田市の白糸の滝は岩盤うえを140m にわたって滑り落ちる。
2−4 近畿・中国をめぐる
● 布引の滝( 21 ):三重県熊野市にある4段落差 53m の滝。白い反物をすっと投げたような姿である。
● 千尋 (せんひろ)の滝( 22 ):奈良県上北山村にある落差 85m の滝。滝に太陽が当たるのは日の出直後の早朝のみ、撮影は容易ではない。
● 鼻白の滝( 23 ):和歌山県新宮市にある上段の一ノ滝 45m 、下段二ノ滝 38m の滝である。
● 荒滝( 24 ):布引の滝の 200m 手前に落差 25m のこの滝がある。修験道の水行の場である。
● 中ノ滝・西ノ滝( 25 ):奈良県上北山村、大台ケ原にある。西ノ滝 落差 150m、中ノ滝 落差 250m、東ノ滝 落差 25m もある。「世界百名瀑」に選定されている。
● 那智の滝( 26 -28 ):和歌山県勝浦町にある落差 133m の日本有数の名瀑。一の滝とも呼ばれ、上流には那智四十八滝がある。この滝の最大の特質は、落下する水が信仰の対象であること、水そのものが御神体で、こういうのは世界に例がない。
● 神庭の滝( 29 - 32 ):岡山県真庭市にある落差 110m、幅 20m の西日本一と称される豪快な滝である。滝の下半分には虹がかかり、見事な色彩の滝である。

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