(承前)
うっかりしていて、食事ですと呼ばれて、慌てて食事処「風土」へ行く。この名前は前と全く同じ、架かっている暖簾も前と同じだ。中へ入ると、これまた前の満山荘と見間違う位同じスタイル、驚く程似ている。指定のテーブルには料理が並べられていて、予め注文してあった地ビールと地元ワイナリーの赤ワイン、それに今夕の食事の献立表も置かれていた。前の宿でもそうだったが、料理は奥さんの創作料理、次にその献立を紹介しよう。
〔信州沓掛 夏の献立〕 平成28年6月5日 料理明子 印
「食前酒」枸杞酒
「生湯葉」クコ柚子胡椒
「信州サーモンのコンフィー」塩糀、アロエヤングリーフ、シーサラダ
「地物野菜他とピクルスなど」野菜 (アスパラ、茄子、赤蕪、豌豆、ブロッコリー、パプリカ、長芋、大根、オクラ、ベビーコーン)、ビーツとパプリカのソース、蕗味噌マヨネーズ、醤油ジュレ
「牛乳豆富」柚子味噌
「十六穀米スープ」ドライベジタブル
「夏の天麩羅」エリンギ茸、万願寺甘唐、モロッコ隠元、破竹、信州りんご、抹茶
「チーズの茶碗蒸し」トマト、葱
「牛ヒレと冬瓜のお吸い物」独活、人参、クレソン
「大岩魚のジェノバ風ソース」サラダ大根生ハム巻、クリームチーズ、ミニトマト、ブルーベリーソース
「野沢菜茶漬け」
「りんごシャーベット」りんご赤ワイン煮、マンゴーヨーグルトソース
飲み物が不足したので、清酒「八海山」を追加した。
終わって部屋に戻り、翌日の計画を立てることに。私の当初の計画では、沓掛温泉の背後の夫神山の東側に広がる塩田平の寺院、前山寺や安楽寺や北向観音などを拝観して、その後上信越自動車道の上田菅平 IC から帰ろうと算段していた。ところが色好い返事が貰えず、ではこの青木村の道の駅で買い物をして、近くにある国宝の大法寺の三重塔を見て帰ることにした。それで沓掛温泉への車でのアクセスを見ると、上田 IC からも長野自動車道の麻績 (おみ) IC からも、距離は20km、時間は30分と同じなので、帰りは麻績からとした。
6月6日(月) 朝5時に起きて風呂に行く。内湯はともかく、露天風呂は少々温くて、上がると寒い。それで早々に上がって外へ。宿の前から急な崖に付けられた細い径を辿って、下に見える池まで下りる。径は樹林に聳える欅の大樹を巻くようにして付けられている。ウグイスやホトトギスやヒヨドリの啼き声が聴こえる。下の池には掛け流しの湯が流れ込んでいて、池には熱帯魚のピラニアがいると書かれている。魚の群れが見えたが、果たしてそうだったのかは不明だった。帰りは車道を歩いて満山荘のさらに奥にある外湯の「小倉乃湯」まで足を延ばした。この湯は開湯が平安時代とか、また小倉の由来は裏山の山容が京都の小倉山に似ているところから名付けられたと記してあった。そして以前はここは湯治場で、宿も数軒あったというが、今は3軒のみである。宿へ戻ると入り口に、温泉に入りたい方は「小倉乃湯」へどうぞとの貼り紙がしてあった。そして中の帳場の横には、ビニール袋に入ったピラニアの餌が置いてあった。
朝食は8時から、でも朝の NHK の連ドラを見てからだったので、食事処へ行くと、もう皆さん食事の真っ最中だった。朝はバイキング形式、肉、魚、野菜、果物、煮物、焼物、揚物、漬物、サラダ、飲物など、その数 30 種位、無くなると追加される仕組み。こういうバイキング方式で、美味しそうな物が並んでいると、つい取り過ぎになってしまい勝ちで、取ってしまった以上は残すことは憚られ、つい食べ過ぎになってしまう。ご飯とお汁が副食になってしまう感じである。食事は9時まで、時間になって部屋へ戻った。
暫し部屋で寛いで、チェックアウトの 10 時になって宿を出た。昨晩車は6台あったが、既に出発したのは1台のみ、我々が第2陣ということに。県道 12 号線を北上して国道 143 号線に出て右折し、上田方面に向かうとやがて左手に「道の駅あおき」が見えた。青木村は山に囲まれた農村、地元の野菜を主とした農産物やその加工品が直売されていた。中に青木村限定栽培の「タチアカネ」という品種の蕎麦がお勧め品に入っていた。
2016年6月15日水曜日
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