(承前)
ところで、頭に「イヌ」の付く植物は沢山ありますが、でも「イヌ」の意味は「犬」ではなく、「よく似てはいるが、実は違っている」とか「ホンモノではなく、実は役に立たない」ということを示す接頭語として使われているようです。次に先に掲げた文献から、イヌが頭に付く植物を「草本」「木本」「羊歯」の順に植物の名称(50音順)と科名を羅列してみました。
[ 草本 ] *印は帰化植物
イヌアワ(イネ科)、イヌイ(イグサ科)、*イヌカキネガラシ(アブラナ科)、
*イヌカミツレ(キク科)、イヌカモジグサ(イネ科)、*イヌガラシ(アブラナ科)、
*イヌキクイモ(キク科)、*イヌクグ(カヤツリグサ科)、イヌクログアイ(カヤツリグサ科)、
イヌグンバイナズナ(アブラナ科)、イヌコウジュ(シソ科)、*イヌハコベ(ナデシコ科)、
イヌゴマ(シソ科)、*イヌコモチナデシコ(ナデシコ科)、*イヌシバ(イネ科)、
イヌショウマ(キンポウゲ科)、イヌシロネ(シソ科)、イヌスミレ(スミレ科)、
イヌセンブリ(リンドウ科)、*イヌタデ(タデ科)、イヌタヌキモ(タヌキモ科)、
イヌトウキ(セリ科)、イヌドウナ(キク科)、イヌトウバナ(シソ科)、
イヌナズナ(アブラナ科)、イヌニガクサ(シソ科)、*イヌナギナタガヤ(イネ科)、
イヌヌマトラノオ(サクラソウ科)、イヌノグサ(カヤツリグサ科)、イヌハギ(マメ科)、
イヌハコネトリカブト(キンポウゲ科)、*イヌハッカ(シソ科)、イヌビエ(イネ科)、
イヌビユ(ヒユ科)、*イヌヒメコズチ(シソ科)、*イヌヒメシロビユ(ヒユ科)、
*イヌヒレアザミ(キク科)、*イヌホオキギ(アカザ科)、イヌホオズキ(ナス科)、
イヌミゾハコベ(ミゾハコベ科)、イヌムギ(イネ科)、*イヌムギモドキ(イネ科)、
イヌムラサキ(ムラサキ科)、イヌヤマハッカ(シソ科)、*イヌヤマモモソウ(アカバナ科)、
*イヌヨメナ(キク科)、イヌヨモギ(キク科)。栽培種にイヌサフラン(ユリ科)。 以上 48種。
[ 木本 ]
イヌウメモドキ(モチノキ科)、イヌエンジュ(マメ科)、イヌガシ(クスノキ科)、
イヌガマズミ(スイカズラ科)、イヌガヤ(イヌガヤ科)、イヌガンピ(ジンチョウゲ科)、
イヌグス=タブノキ(クスノキ科)、イヌゴシュユ(ミカン科)、イヌコリヤナギ(ヤナギ科)、
イヌザクラ(バラ科)、イヌザンショウ(ミカン科)、イヌシデ(カバノキ科)、
イヌシュロチク(ヤシ科)、イヌツゲ(モチノキ科)、イヌツルウメモドキ(ニシキギ科)、
イヌニオイバラ(バラ科)、イヌニンドウ(スイカズラ科)、イヌビワ(クワ科)、
イヌブシ(カバノキ科)、イヌブナ(ブナ科)、イヌマキ=クサマキ(マキ科)、
イヌマルバヤナギ(ヤナギ科)、イヌムラサキシキブ(クマツヅラ科)、イヌリンゴ(バラ科)。
以上 24種。
[ 羊歯 ]
イヌイワガネソウ(ホウレイシダ科)、イヌカタヒバ(イワヒバ科)、
イヌガンソク(イワデンダ科)、イヌケホシダ(ヒメシダ科)、イヌシダ(コバノイシカグマ科)、
イヌチャセンシダ(チャセンシダ科)、イヌドクサ(トクサ科)、イヌナチクジャク(オシダ科)、
イヌワラビ(イワデンダ科)。 以上 9種。
2017年12月12日火曜日
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