2015年2月18日水曜日

拘りのそば・うどん「あい物」を訪ねて

はじめに
 1週間後に平成27年の探蕎会総会を控えたある日、事務局長の前田さんから電話があり、今年前半の行事のうち3月の予定が未定になっていて、このことについて世話人の塚野さんに相談したところ、のと里山海道の今浜インター近くにある「あい物」という蕎麦屋さんが評判なのでどうかと提案されたとかで、何人かで予め訪れてみたいがどうですかと打診があった。訪ねるのは2月17日の火曜日、私はこの日午前10時以降ならフリーなので OK した。当日は当初4人くらいで出かける予定だったらしいが、結果としては前田さんと私の二人だけで訪ねることになった。前田さんの車で行くことに。

蕎麦屋情報一筆:拘りのそば・うどん「あい物」
 金沢から山側環状道路、次いで「のと里山海道」に入り、今浜インターで下りる。インターを下りてすぐの所にあり、幟が出ているからすぐに分かるとのことだったが、出てすぐの道を見逃したものだから、国道 249 号線近くの千里浜 CC まで来て間違いに気付いた。今浜インターまで戻り、「うどん・そば」と書かれた小さな標識のある狭い道に入ると、すぐに幟が見えた。今浜インターのごく近くだった。着いたのは昼時、草むらの駐車場には車が2台停まっていた。自宅の1階を改築してオープンした蕎麦店である。大きな家だ。
 小綺麗な瀟酒な構えの店に入る。1組の客がいた。4人掛けの机が2脚、カウンターに椅子が5脚、都合13人が入れる。私たちが着いた後にも2組が、この店を知ってる人は知っているのだなあと感心する。厨房には3人が、前田さんはご主人を見て、以前に探蕎会で総会を開いたことのある金沢市末町にあった「末野倉」においでた方だと、訊ねたところ正にその通りだった。丸十年おいでたとか。店名の「あい物」の由来を訊くと、前田さんは苗字だと、「四十物」と書いて「あいもの」と読むとか。そう言えば聞いたことがある。
 注文は、前田さんは「高遠おろし」、私も追随する。お酒の欄を見ると、久保田の千寿と百寿が、千寿を注文、摘みには「天ぷら」と「そばみそ」を注文する。程なくお酒が、久しぶりの千寿、付き出しには胡瓜と人参の浅漬け、前田さんには申しわけなかった。天ぷらは海老と蕗の薹が各2、あと南瓜、甘藷と大葉。蕗の薹は近くで摘んできたものとか、菊の花状に広げて揚げてあったのは新鮮だった。抹茶塩で頂く。そして「高遠おろし」、お盆に縁が黒っぽい中皿にやや多めに盛られた中細の二八のそば、コップには辛味大根のおろし汁、そしてそば汁とそば猪口と薬味 (刻み葱と生山葵) 。そばは丸抜き、コシもあって、喉越しも上々、ランクは上の中、これだと皆さんにも十分喜んでもらえるだろう。前田さんの言だと,器は皆珠洲焼きなのではとのこと、なかなかシックでよくマッチしている。
 また客が、するとご主人、少し待って下さい、今すぐそばを打ちますからと。そしてそばを打ち出したではないか。数人分なら15分もあれば、打って、切って、茹でて、冷水で締めて供されるのではと思う。正に職人の自負が伺える姿を目のあたりにした。その後も客が、すると奥の部屋へどうぞとのこと、奥さんに訊くと、奥には10人は入れる畳敷きの部屋もあるとか。探蕎会でもし10人入ったら貸切りになるのではと危惧していたが、これだと安心だ。
 帰りにもう1軒、かほく市白尾にある龜屋に寄って帰った。

メモ
 店主:四十物 (あいもの) 一雄さん  創業:平成17年7月
 住所:〒 929ー1344 羽咋郡宝達志水町今浜北 15  電話:0767−28−3653
 営業:平日 11:00ー16:00頃     土・日・祝日 11:00ー20:00   定休日:木曜日
〔主なメニュー〕 単位は円
 冷:ざる 800、高遠おろし 900、ごまだれ・つけとろろ 950、ざるにしん 1000、天ざる 1400
 温:かけそば 800、とろろそば 950、にしんそば 1000、天ぷらそば 1400
 他:ざるうどん 700、釜あげうどん 900、そばがき 700、そばだんご 250、くずきり 700

 そば切りもよいが、そばがき・そばだんごもいい。自家製うどんもなかなかとか。   

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