2013年3月20日水曜日

落ち葉集め

 雪が消えて春めいてくると、秋に散った枯れ葉が顔を出す。アスファルトやコンクリートの上には、例え枯れ葉が乗っかっても、風が吹けば何処かへ飛んでいってしまって、きれいになっている。ところがその行く末はどこなのか、行く先は我が家の敷地内とは限らず、多分に近所にも飛んでいっているかも知れない。とはいっても、大部分は我が家の敷地内に散り敷かれているのは間違いない。
 私が小さな頃は、4百坪ばかりの庭には、直径1米ばかりのケヤキが3本、半米ばかりのが1本、同じ位のタブノキが1本、エノキが1本、アオダモが1本、ケンポナシが1本、ヒノキが1本、サワラが1本あった。しかし終戦後農地解放があって4百町歩あった農地は不在地主で1町歩になり、困って大欅3本をを含むタブを除く樹木は全部伐採して売却してしまった。木がある頃は庭は鬱蒼としていたが、その頃は落ち葉をどう処置していたのかは全く覚えていない。その後かれこれ70年ばかり、竹薮に接して生えていた細かった欅も一抱え半もの大きさになり、昔の伐採した後に生えた欅も一抱え位になった。ほかに小さかった水楢も随分と大きくなったし、庭の火守りとして植えてあった銀杏も大きくなった。
 家には前と後に庭があり、後庭のうち50坪ばかりは孟宗竹の林になっている。この竹は実に旺盛で、困ったことに根をあちこちに広げ、築山の真ん中に太い竹の子を生やしたり、庭石や敷石を持ち上げたりするので往生している。昨年までは勤務があったので、毎日見回ることができず、1週間も見ていないと竹の子が大きく生長していて、始末に困ったものだ。でも今年からは毎日見回って小さいうちに処理しなければと思っている。
 さて、木が植わっているので、どうしても葉が落ちる。落葉樹では秋口に、常緑樹は夏口に葉が落ちる。そこで落ち葉を集めて捨てるという作業が生じる。3月になって、この落ち葉処理に1日4〜5時間、延べ6日間を要した。家内も1日協力してくれた。
● イチョウ:近所では白山神社と布市神社の境内に大銀杏があるが、家にも火防の銀杏がある。庭師の人がまだ銀杏の葉が緑色の時に来てくれて枝を落としてくれると、黄葉して落葉することはないが、そうでないとかなり沢山の葉が落ちる。この銀杏の葉はs落ちても丸まることはなく、いやなことに地にべったりと張りつき、もしそのまま放置して冬を越すと、箒で掃いたくらいでは取れなくて往生することになる。したがって他の木の葉ならいざ知らず、この銀杏だけは散ったらできるだけ早めに、晴れた日を見計らってかき集めて捨てるようにしている。私は竹薮に捨てるが、家内はポリ袋に詰めてゴミに出している。家のは毎年刈り込んでいるので量はタカが知れているが、昨年末に氏神の白山神社の大銀杏の落ち葉を掃除したときの量は本当に半端ではなかった。
● タブノキとサンゴジュ:﨓が枝を四方に伸ばしていたときは、庭の築山の一画は﨓に覆われていて、その落ち葉は半端ではなかった。新芽が出た後、古葉は落葉するが、その時期は丁度お盆前でもあり、どうしても掃除しなければならない。またこの葉はよく植木の間にも入り込むので、除くのに手がかかる。それで大きな枝を伐採してもらったが、これには十数万円もかかった。それで以前よりは落ち葉は少なくなったものの、それでもかなり落葉するので大変だ。夏日のお盆前の一仕事になる。珊瑚樹も常緑樹で、やはり夏には落葉するが、毎年手入れするので、量はそれほど多くはない。
● ケヤキとミズナラ:欅は木枯らしが吹く頃、一斉に黄葉が落ちる。この量も半端ではなくて、庭を埋め尽くす位の量になる。でも秋に集めたのは、菊作りにと頼まれた時だけで、今は冬を越して春になってから集めている。また水楢は欅より遅れて大きな葉を落とす。これもかなり大きな木になっていて、道具蔵の屋根にも覆いかぶさっている。屋根にかかった枝は切り落とすが、この落ち葉は大きくて量も多く、地面を覆い尽くしてしまう。これも冬を越してから集めることにしている。
● スギ:家の屋敷の北の境界に沿って杉が植わっている。父が植えたものだが、10本のうち3本は高さが10数米になっていて幹も太いが、他は10米ばかりで幹もそんなに太くはない。何故か大きな杉は風で倒れるとか言われ、10米ばかりに切り揃えられたが、意味はよく理解できなかった。それはそうと、杉も葉を落とす。ところで家にある五葉松やヒマラヤ杉だと葉は散るように落ちるが、杉では小枝ごと落ちる。この量も半端ではない。しかも2年ばかり放置してあったものだから、この処理に2日もかかった。中々腐らないのでゴミに出そうと思ったものの、量は半端でなく、やはり竹薮の隅に積み上げることにした。
● モウソウチクとヤダケ:昨年、親戚の方の尽力で、枯れた孟宗竹と倒れた矢竹を処理してもらって、薮は随分明るくなった。以前は枯れた竹は燃やしていたが、今はままならず、切り揃えて搬送してもらっている。今年は切り揃えまではこちらでと思っている。

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