2018年12月13日木曜日

今年の同窓会・同門会・同好会(3)

(承前)
「金沢大学ホームカミングデイ」
 他大学でも行っているというホームカミングデイのシステムを金沢大学でも導入したのは、平成10年のことである。今年で12回目、案内の対象になるのは、卒業後10年、20年、30年、40年、45年、50年を経た卒業生と、76歳以上の卒業生が対象になっている。私は卒後50年に初めて案内があり、76歳になってからは毎年案内があり参加している。期日は毎年金大祭に合わせて行われ、今年は10月27日 (土 )に開催された。行事としては、宝町キャンパスの医学コース、角間キャンパスの人間社会学域コースと理工学域コースの1コースを選択しての見学が午前中にあり、午後から歓迎式典が行われる。はじめに室生犀星作詞・信時潔作曲の金沢大学校歌の斉唱があり、学長と学友会会長の挨拶、幹部役員の紹介、大学の近況報告がある。そして毎年特別講演が1時間あり、今年は今では通信に欠かせない光ファイバーの開発に携わった金沢大学工学部出身で、現在東北大学の中沢正隆教授の講演があった。解説には難解な数式もあって、理論的なことは理解できなかったが、要は研究や技術開発には、理論をどう実際に生かすか、それには強い好奇心と情熱と意志が必要だと結ばれた。今年の講演は実に素晴らしかった。
「金沢大学山岳会」(KUAC)
 金沢大学山岳部は平成18年以降、現役の学生がいなくなり、廃部になった。以前は山岳部 OB 会と称していたが、現在は山岳会と称している。隆盛時には部員も20名を超えていたし、技術力も高く、ヒマラヤのハッチンダール・キッシュ峰に初登頂したこともある。またヒマラヤやアンデスにも何度か遠征しているが、ヒマラヤで1名、アンデスのチャクララフでは2名を失った。こうした3 K の山岳部よりは女性も入部できるワンダーフォーゲル部に人気が集まり、山岳部は次第に衰退した。現在の会員は102名、会は毎年開かれ、関東、関西、東海、北陸の4支部持ち回りで開催している。今年の第47回総会は東海支部の担当で、11月10、11日の両日、長野県で開かれ、15名が参加した。2日目には全員で近くの陣場形山 (1445m) に親善登山した。
「東京大学医科学研究所同窓会」
 私が石川県衛生研究所に勤務していた折、新しく蛍光抗体法の検査技術を習得するために、昭和43年に東京大学医科学研究所免疫学部門に6ヵ月研究生として在籍した。丁度その頃は東大紛争の折で、在籍する大学院生は、昼は東大安田講堂に立てこもり、夜に研究を続けるという変則的な状態に終始していた。私も技術的なテーマを貰い、何とか期間内に宿題を完成させた。退所後、同窓会への入会を勧誘され、以後一般会員として入会している。毎年創立記念日の11月30日に同窓会が開催され、医科研講堂でシンポジウムや講演会が行われ、昨年は東京大学医科学研究所創立125周年・改組50周年記念事業が行われた。因みに創立時の名称は東京大学伝染病研究所で、ロックフェラー財団によって設立された。そのこともあってか、第2次世界大戦中にも爆撃の対象から外されていたと聞く。現在の会員数は6百名強である。年会費1千円。

(3)小・中学校の同窓会
「こうし会」
 昭和24年に町立野々市小学校を卒業した者と、昭和27年に野々市中学校を卒業した者の計54名で、同窓会「こうし会」を結成し、私を含め男2名女1名で会の世話をしてきた。これまで還暦を機に、毎年近場の温泉での1泊での同窓会と、3泊4日程度の国内旅行を交互に行ってきた。しかし皆さん80歳になったことから、17名の物故者法要と温泉での傘寿の宴を最後に、今年の3月末をもって同窓会を解散することにした。

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