2018年7月2日月曜日

「やまぎし」は来年からは週3日に

 白山市左礫町 (旧石川郡鳥越村) にある蕎麦店の「蕎麦やまぎし」は、20 年間も空き家になっていた田舎の民家 (築 75 年の店主の山岸さんの実家) を、山岸さんが自力で改装し、平成 28 年 (2016) にオープンした田舎のそば屋である。それまでは金沢駅近くのビルの一角で開業され、8年間営業されていた。山岸さんは蕎麦打ちは全くの独学、だからか初めっから十割に拘り、2年間試行錯誤され、そして開店にまでこぎつけられた。開店されるまでの間、よく試作品を頂戴し、感想を求められた。開店後は、特に野趣あふれる極太の十割そばの「田舎粗挽き」が予想外の人気を集め、店が金沢駅の近くにあったこともあって、新幹線を利用する観光客もかなり多かった。そして有名な蕎麦通の方の紹介もあり、十人程度しか入れない小さな店だったにもかかわらず大変繁盛していた。しかし突然に、弟さんの故郷創成  (村おこし) に共鳴され、実家でそば屋を再開することにしたと聞いた時には本当に驚いた。そしてその山奥での開店の時に招かれて訪れたが、果たしてこんな過疎の山奥にお客が来るのだろうかと訝ったものだが、その後それは杞憂に終わったことを知った。そして今は 40 人は優に入れるスペースに広げられたが、それが一杯になることがあるというから驚きだ。「蕎麦やまぎし」はいつもは山岸さん夫婦と山岸さんの実妹さんの3人での対応、水曜日と木曜日は定休日だが、山岸さん以外のお二人は、週5日は住まいから通っておいでだ。オーバーワークにならないか心配である。
 「蕎麦やまぎし」は山奥にあることもあって、1月と2月は冬季休業、3月から平常営業とのこと、でも今年は予想を超える大雪とて開業の延期かと思いきや、2日金曜日には再開されたという。心配で電話したところ、やっていますとのことで出かけたのが開店1週後の9日金曜日、昨日やっと窓から外が見えるようになりましたと話されていた。でも今冬は予想外の大雪、平地でも閉口したのに、山では想像を絶する積雪、除雪機では全く歯がたたず、参りましたと話されていた。それで 11 日には睡眠もままならなくなり、体重も異常に増加し、それで病院へ、以降3月一杯入院加療されたという。4月になり、3日はまだ休業していると思ったが、花見と洒落込んで左礫まで出かけたところ、予想に違い開業されていた。あの時ダウンしたのは過労からだったと話されていた。それもあってか、4月からは営業を3時締めから2時締めに繰り上げたと話されていた。
 私と家内は「蕎麦やまぎし」へは月に1回は出かけている。ところで4月 17 日に出かけたところ、電話でシタカさんという方からの予約の電話を受けられていた。家内はあの「敬蔵」さんではと訝っていたが、正に予感は的中した。開店時間になって、志鷹さんが奥さんと奥さんの母御さんと御入来になった。休みには時折他店へ出かけられると話されていたが、よもや此処でご対面するとは。奥さんと家内とは従姉妹同士で、以前は近くで親戚筋なこともあり、よく出かけたが、今では年に数回、今年はまだ二度しか出かけていない。敬蔵さんも十割だが、そばの質はまるで違うし、敬蔵さんはそばもさることながら、付き出しにもえらく凝っておいでで酒肴にはこと欠かないが、「蕎麦やまぎし」では天ぷらのみ、それも田舎の野菜天のみだ。その後まだ「敬蔵」さんからは「蕎麦やまぎし」の印象は聞いていない。その後5月は 11 日に、6月は末日に出かけたが、30 日に、店内に「営業日の縮小について」という張り紙とチラシを目にした。それで山岸さんに、これは今年からですかと訊くと、書いてある通り、来年の3月からですと言われた。文面は次の通りだった。
 「来年三月から、営業日を毎週金・土・日の三日とさせて頂きます。御迷惑をかけますが、どうかよろしくお願いいたします。店主 拝」。まあ今年の大雪でのご苦労で体調を崩され入院されたことを顧みると、やむを得ない処置なのかなあと思う。そして「料理お品書き」も新たになっていた。「そば」は全て十割、白(殻を取って挽く)、田舎(殻を取らずに挽く)、田舎粗挽(割箸風)のほかに、礫打ち  (幅広く切る)の白と田舎 が載っていた。これまであった「釜揚げ」はなくなっていた。その他の品の、天ぷら、礫焼き、そばがき、福礫 と、飲み物 (日本酒、ビール、焼酎、ノンアルコール、コーヒー、ジュース ) は従来と同じのようだ。 私たちが6月に寄ったのは土曜日、土曜は比較的ヒマと話されていた。

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