2017年10月26日木曜日

オルゴールセラピー初体験(ミントレイノ)

 10月16日の月曜日、10日に申し込んでおいた「ハーブの里・響きの森 ミントレイノ」へ出かけた。先の訪問時や経験者のトクさん (高校の同期生) からの話からして、急に体調が良くなるということは期待できないにしても、何かしら得るところがあればもっけの幸いという野次馬根性で挑戦してみることにした。時間は11時から、家を9時半に出た。家からかれこれ1時間弱、霧雨の中ミントレイノに着いた。開館までに少々時間があり、周囲を散歩する。園地には糸杉やメタセコイアの高木が植えられていて、もう少しすれば黄葉が見られるだろう。園地を散策していると、軽トラを運転していた小母さんが私のすぐ脇で停まり、「よく南竜山荘に来られていた方ですね」と言われびっくりした。「もう今は山へは行っていません。私は今ここに住んでいます」と。私は白山で泊まる時は、室堂ではなく、もっぱら南竜に宿をとったものだ。私に声をかけて下さった人は、ひょっとして山荘の賄いに入っておいでた方だったかも知れない。
 玄関の戸が開いて中へ入る。先日お会いした高田さんが2階へどうぞと言われる。この時間、客は私達だけらしい。高田さんは、先日永井さんも村田さんも見えられ、村田さんは友達に紹介するとかで沢山パンフレットを持ち帰られましたと。とりわけフランス人の友人に紹介したいとかで予約までされましたと。彼らしい対応の仕方に感心した。
 さて11時になってセラピー体験の始まりである。この前体験したように、大きさ20cm ばかりの小さなオルゴールの上に足を置き気を鎮める。その後高さ2m近くはあろう大きなオルゴールにネジを巻き、大きな円盤を取り付けた。そして演奏。1回数分間ばかり、曲は初めにリストのラ・カンパネラ、次いでパッヘルベルのカノン、そしてヴォーンウィリアムスのグリーンスリーヴスによる幻想曲、その外にも2台の大型オルゴールで数曲聴かされたが、知らない曲だった。説明では、これらの曲は単に美しい響きというだけでなく、耳に聴こえない特に20万〜30万ヘルツの高周波が、心臓と肺をコントロールする生命中枢である脳幹の血流と、神経系や体温調節をする視床下部の血流を盛んにして、心身の恒常性を取り戻すのだという。ほぼこの状態が1時間ばかり、特に心身に変化はないが、何となく落ち着いた雰囲気になったことは確かだ。
 そして次は本番ともいうべき共鳴箱の中に頭を入れ、仰向けに寝て、共鳴板から出る曲を聴き入りながらのセラピー、頭を包む四方八方から音楽が聴こえ、これがこのセラピーの本番なのかなあと思った。このセラピーの時間は30分ばかりなのだろうか、私は前半うっとりしたが、後半は早く終わらないかなあと思ったりした。共鳴箱から頭が抜けて私はホッとしたが、家内は逆に後半軽い鼾をかいて熟睡していたとのこと、この状況はトレイナーの方も観察されていたという。この療法は1回きりではなく数回経験することで効果が現れるとか、家内は乗り気になって、来月も来ようと予約、だと私も付き合わねばなるまい。
 終わって1階の食事処でおまかせランチ (1800 円) を頂く。ハーブや地元の旬菜を使った洒落たコース料理、これを目当てに食べにおいでる客もあるとか、さもありなんである。ここにも大きなオルゴールが置いてあり、曲を聴きながらの食事、今年一杯はセラピーの方は特別企画ということで無料、だから代金はランチ代ということになる。冬は雪が多いこともあって、今年は11月19日まで、でも積雪が
あっても午後には除雪されるので、希望ならば問い合わせてほしいとのことだった。ショップで数点買物をし辞した。

(閑話休題)
 ミントレイノでの体験の翌日、津幡在住で、家内が以前勤務していた野々市の舩木病院 (現医院) の創業時からいる看護師さんから、津幡に「やまぎし」のような太打ちのそばを食べさせる蕎麦屋があると家内が聞いたとかで、出かけてみることにした。店名は分からず、場所は津幡町倉見とか、地図で見ると、国道8号線に倉見 IC があるので、とにかくそこへ行くことにした。この新しい8号線はこれまで通ったことがない。津幡バイパスから津幡北バイパスへ、分岐から2つ目の IC が倉見、ここで下りて南下すると、すんなりそば屋が見つかった。でも案内では開業しているのは土日月のみ、そば店の名は「くらみつ」という。
 この日はその後多少時間を費やして午後5時に白尾の「龜屋」へ寄ることにした。車は車検を済ませたが、余り乗らないこともあってバッテリーを交換、ディーラーからはもっと乗って下さいと。年2万キロ、日8キロは走って下さいと言われたこともあって、ドライブすることに。津幡町から富山県小矢部市に入ってから、その後国道471号線を北上し、宝達志水町まで北上してから南下し、白尾へ向かう。夕方の開店は午後5時、時間前だったが長男さんに招じ入れて頂いた。彼はまだ独身、親父がまだ元気なうちは晩も開けるが、そうでないと晩は厳しいとも。早く伴侶が見つかるとよいのだが。親父さんとも話をしたが、年々体力が下がるのが自分でも分かると言われる。山も昔ほど歩き回れないし、スキーは今年も誘いを受けているが、足の具合が良くなく、参加できるかどうか心配だとも。そばを頂いている時、「亀平」の次男さんが見えられた。これから明日の分の蕎麦を一緒に挽くのだとか。両店ともども繁盛してほしいものだ。

2017年10月13日金曜日

やまぎし/くろゆり荘/ミントレイノ

1.蕎麦やまぎし(白山市 左礫) ☎  076-254-2322
 10月10日の火曜日、久しく龜屋に行っていないので出かけようと家内と前日に話していた。この日私は朝9時に鍼灸を済ませ、石川トヨタで車検の代金の支払いを済ませ、これからいざ龜屋へ向かおうとし、念のために電話をしたところ、今日は休みとのこと、確かめてよかった。それでは左礫にでも行こうということになった。いつものごとく別宮から道の駅/一向一揆に寄り道して野菜物を求め、「やまぎし」に着いたのは丁度開店時間の11時半、でも駐車場にはもう3台もの車が停まっていた。山岸さんではこの日早い人は10時にもうおいでたとか、休日でもないのにこの賑わいなのに驚いた.いつもの如く私は「粗挽き」と天ぷらと財宝2杯、家内は「黒」と天ぷらとノンアルコール、私はこの前会った御仁の勧めもあって「粗挽き」は釜揚げにした。しかし今回食した粗挽きの釜揚げは焼酎のお供にはあまり向いていなかった。ここの極太の粗挽きにはやはり岩塩をお供に、3種の薬味 (辛味大根、葱、生山葵) で楽しむのが最高だと思った。帰り際に例の御仁が御入来、ここで食事してこれから鞍掛山へ出かけるという。全くもってタフな人だ。辞して車の運転を家内に任せ、店から久しぶりに大日ダムまで足を延ばした。そしてそこから尾小屋経由で帰宅しようと思ったら、尾小屋へは抜けられませんとの立て札、それで仕方なくバックして左礫から別宮に戻り、折角ここまで来たので釜清水から白山下に出て、そこから瀬戸野にある道の駅/瀬女とそば屋「山猫」に寄ることにした。ところが生憎と山猫は第2火曜日が定休日、でも偶然奥さんに会え挨拶できた。

2.深山湯治の湯  白山中宮温泉  くろゆり荘(白山市 中宮) ☎  076-256-7955
 天気も良く、折角瀬女まで来たので、中宮温泉近くにある白山自然保護センターの中宮展示館まで足を延ばすことにした。ここには白山の自然に関する資料が数多く収納されており、その内容は年々充実されている。ここは冬季は閉鎖される。近くに「くろゆり荘」があり、時間も早いので温泉にでも入って行こうと思い、歩いて行けるかと訊くと、スーパー林道は車の往き来が激しいので、行くなら車の方が良いと言われた。林道 (現在の呼称は白山白川郷ホワイトロード) の料金所手前を右折し、高みに中宮温泉の「にしやま旅館」が見えてくる辺りを右に折れると、すぐに目指す「くろゆり荘」がある。ここは以前は公営の保養施設で、私も何回か利用したことがあるが、その当時は入浴と休憩のみだったような気がする。でも現在は民営になっていて宿泊もできるという。ここのオーナーの方は、加賀禅定道や中宮道の整備とか、禅定道の奥長倉山にある奥長倉避難小屋の管理をボランティアでやっておいでると聞いている。訪れたのは午後3時過ぎ、お客は誰もいないようだった。案内を乞うて入浴したい旨告げると、午後4時までならと言われ、もしゆっくりでしたら「にしやま旅館」で入浴して下さいとのこと。入浴料金は大人550円、タオルも200円で頂いて浴室へ。以前と比べ浴室からの眺めはグンとワイドで、非常に明るい感じになった。お湯は掛け流しだが、篔から湯船に入らずに外に流れっぱなしになっている。後で聞いたところ、源泉の温度が65℃と高く、ぬるいようだったら源泉を湯船に導けばとのことだった。ゆっくり浸かって、湯上がりに生ビールを頂き、いろいろお話を伺った。ここの営業は雪が降ると休業に、それで大概11月中頃までの営業とか、今月も来月も土 日 祝日は全6室とも満室とか、それで家内の希望もあり、祝前日の11月2日に宿泊予約をした。楽しみだ。

3.ハーブの里・響きの森 ミントレイノ(白山市 女原) ☎  076-256-7660
 中宮からの帰り道に、泉丘高校第7期の有志の会の湧泉会で、永井君 (旧姓徳久・通称トクさん) が、オルゴールを聴きながら体調を整えられるという施設「ミントレイノ」を皆に吹聴していたのを思い出し、そこへ一寸立ち寄ってみようということになった。以前は「ハーブの里」として公営で開放されていたので、何度か寄ったことがあるが、今は民営になりオルゴールセラピーを 標榜している施設とか。
トクさん自身、身内の人と一緒に何度か出向き好評を得ているとか。要は身体の不調が改善されるのだという。彼はもう9回も出かけているとか。時刻はもう午後4時半、丁度営業時間 (9:30ー16:30) ぎりぎりだったが、説明を聴きたいというと応じて頂けた。永井さんはよくお出でますし、紹介で村田さんもお出でましたとのこと。2階へ案内された。この施設でのメインはオルゴールセラピー、私達は椅子に腰掛け、小さなオルゴールの上に足を乗せ、説明を聴いた。この室にあるオルゴールは人の耳には聴こえない 20万〜30万ヘルツの高周波を出し、それが脳幹や神経系や体温調節をする視床下部の血流をよくして、心身を正常にするとか。説明された人は、あるとき母親が年老いてボケ、時に嫌悪な状況になった時に、偶然家にあった大きなオルゴールを鳴らして聴いてもらった時に、母の顔の表情がすごく穏やかになったことにヒントを得て、これを皆さんの役に立てようと考え、営業を終えると聞いたこのハーブの里の土地と建物を取得し、皆さんに体験して貰っているとのことだった。それで平日は 11時 〜 12時半にオルゴールセラピー体験会 (予約が必要 ) があるとのこと、それで早速家内共々 10 月 16 日に体験してみることにした。今は特別企画とかで料金は1人 1800 円とか、定員は6名である。30 分ばかり居て辞した。帰りに常設展示販売されていたチベット絨毯やハーブクッキーを買い求めた。

2017年10月5日木曜日

日曜日の「やまぎし」は超満員

 10月1日の日曜日のお昼近く、テレビを観ていた私に家内が、「行かないの」、「何処へ」、「あなた、朝起きがけに やまぎし へ行こうと言ってたじゃない」、「えっ、俺そんなこと言ったかなあ」、「言ったわよ」、「そうか、でもわしゃ全然覚えておらんけど」、「だから、私今化粧して用意してるのに。私はよく外へ出るので、あなたに悪いと思っているから、無理を聞いてあげなきゃと思ったからよ。それにしてはいつまでもテレビを観てるから、どうしたのって思って言ったのよ」と。「じゃ、行こうか」。
 私のこの頃の日曜日の日課は、朝7時からは NHK のニュースと百景、8時からは MRO テレビのサンデーモーニング、10時からは檀蜜さんが出てれば続けてサンデージャポン、正午からは NHK のニュースとのど自慢、午後1時からは石川テレビの 開運!なんでも鑑定団 という次第。この日私が家内に声をかけられたのは、サンデージャポンが終わる寸前。「やまぎし」はもう開店しているけれど、でも昼時を外せば大丈夫だろうから、「じゃ、今から用意するから」と言って私も用意して一緒に出かけることに。家を出たのは正午を少し回っていた時刻だった。
 いつものように鶴来の山手バイパスを通って行く。ふっとこの間「草庵」へ行った時は月曜日だったけど混んでいたが、今日の日曜日はどうだろうと店の前を通ってみた。ところがさすが日曜日の昼時とあって、20台は停められるという広い駐車場は満タン、すごい混みように度肝を抜かれた。今時の草庵は、一品はともかく、そばは今一の感じがするのに、草庵という名前が人を引き寄せつけるのだろうか。何ともすごい光景だった。
 裏へ回って、朝日小学校の前から再びバイパスへ。白山さんは今日は一日参りなのだろう、駐車場は一杯だった。先へ進むと左手に林業試験場の樹木公園、この敷地に植わっている桂の並木はもうまっ黄色に色付いていた。国道を横切り、鳥越大橋を渡り、ひたすら国道44号線を大日川沿いに南下、途中上野辺りからは白山が望めた。元鳥越村役場があった別宮に着いたのは午後1時少し前、「やまぎし」にはもう少し時間をずらして行くことにして、寄り道して道の駅「一向一揆の里」に寄ることに。ここには地元の農産物が比較的豊富で安くて、「やまぎし」への行き帰りにはよく寄っている。この日も多くの人で賑わっていた。家内が言うには、この賑わいの元は、附属する評判の「鳥越そば」にあるという。地元で採れた玄そば6割につなぎに丸いもを使ったそばとか、乾麺も売っていた。
 道の駅から別宮に戻り、右折して更に県道を南下する。対向車も少なく、すんなり左礫に着いた。時間は午後1時半、もうお客さんも少なくてすんなり入れようと思って前まで来ると、県道沿いの左側にはびっしりの車の列、私も県道に車を停め、店へ。ところが入り口には「打ったそばはなくなりましたので、またのお越しを」と。いつもは開店前に訪れることが多く、こんな目にあったのは初めて、家内は「じゃ、烏骨鶏の卵だけ貰ってくる」といって玄関に入って聞いたが、ないとのことだった。それで仕方なく家内が、「折角来たのだから、挨拶だけしてきたら」と私に言うので玄関に入ると、卵が見つかったというので4個 (1個 250 円 ) 頂いた。その時「あら、木村さん」と奥さんの声、それに呼応して山岸さんが、「もう少し待ってもらえば何とかしますよ」との返事、九死に一生の思いで中に入った。そろそろ波が引く時間帯だが、まだ中で待っている客もいた。すごい人気だ。
 入り口近くの大きなテーブルに、以前会った御仁がいて手招きされた。彼はほぼ毎日ここへ寄るという。今日も山歩きをしてきたとか、もう木通 (あけび) はお終いだとか。彼は名古屋の出身、あちらにいる時は南アルプスはほぼ全域歩いたとか、出来るだけ身軽にするため、雨具やツェルトの代わりに大きなビニール袋を何枚も持って歩いたとか、まるでまたぎだ。私も大学の山岳部に入りたての頃、やはり親父がまたぎの男が入部してきて、どんなに雨が降っていようと火を焚く術を持っていたのに驚かされたが、そんな感じだった。
 私は「田舎粗挽き」と天ぷらと財宝 (焼酎) 2杯といつもの通り、家内は「白」と天ぷらとノンアルコール、でも「白」はなく「黒」に。この日は山岸さん夫婦、弟さん夫婦、妹さんとフルメンバー。そして天ぷらにはこれまで入っていなかった海老が。件の彼氏が言うには、粗挽きは釜揚げも美味しいですよと。今度試してみよう。家内は白より黒の方が味があるとご託宣。今日はそれぞれ60人前ずつ打ったとかだったが、完売とかだった。今日もありつけて良かった。