2015年4月26日日曜日

能登島のそば屋「生そば 槐」(その2)

(承前)
3.「生そば 槐」への探蕎行
 4月 20 日の月曜日、参加会員 11 名で能登島の「生そば 槐」へ向かう。車は前田さんと和泉さんが運転され、前田さんの指示に従う。私は9時に和泉さんに迎えに来てもらい、金沢市広小路近くのコンビニ「ローソン野町」で寺田会長や新田さんと合流する。ここから寺町、小立野を経て山側環状道路に入り、次いで白尾 IC で「のと里山海道」に入る。ここで前田さんから連絡があり、丁度タイミングよく高松 PA でトイレ休憩も兼ねて合流することに。ここで石黒さんがこちらに乗車され、和泉車は6人乗車、そして前田車には、池端、松田、川渕、早川の5名が乗車。
 和泉車の先導で「のと里山海道」を北上し、上棚矢駄 IC で下り、東進して七尾市田鶴浜に出、能越自動車道に入り、和倉 IC で下り、和倉温泉を左に見て、能登島大橋を渡り、県道 47 号線を能登島向田に向かう。向田の交差点を過ぎ、和泉さんにもう近いのでスピードを落とすようにお願いしたけれど、思ったよりスピードが落ちず、左への小道を3本通り過ぎ、それで4本めに入ってもらった。ところが様子がどうも変だ。この前来た時には山手にお寺があり、それが目印になると思っていたが、目の前にある福勝寺なる寺はこの前見た寺ではない。そこで確認のため私が車を下りて右へ進むと、県道に出た。これは明らかに行き過ぎている。それで県道を向田の交差点に向かい戻って車を走らせると、斜めに入る道の脇に小さく「そば」と書かれた標識が。それで此処から入って、前に来たあの立て札標識のある駐車場に辿り着けた。今回もすんなりという訳には行かなかった。
 着いたのは 11 時過ぎ、座敷に上がると、何とそこには輪島塗の朱の御膳が 11 並んでいた。テーブルで良かったのにと思ったところ、前田さんが所望したとの発言があった。大仰なことになったものだ。予約してあったのは3千円のコース料理である。皆が席に着いた頃、初めに奥さんがやはり輪島塗の朱のお椀二つに,前菜の「厚焼き玉子」と「鴨のサラダ」を持っておいでた。後者には山野草や洋野菜が沢山盛られている。お酒やビールも注文したが、前菜が御膳に載っているのにまだ届かない。お酒を飲まない方は箸を取られて食べておいでるが、私は飲み物が来るまで待つことに。待つこと暫し、奥さんがビール4本、お酒のお銚子6本を運んでおいでた。ここで出されるお酒は珠洲の宗玄のはずだが、奥さんの言うには、絵柄の描かれた銚子2本は大吟醸ですとのこと、すると一人1本ではなく、6本を6人で分けることに。随分と勝手が悪い。でもお酌に回られる奇特な御仁もおいでたこともあって、万遍よく行き渡った。
 次いで山野草も入った天ぷらの盛り合わせ、ウドやコゴミのほか、キクイモやエリンギやシシウドなど、輪島塗のお盆に中折を敷いて出される。藻塩?で頂く。
 そして本命の「三色盛りそば」。更科、挽きぐるみ、田舎。お品書きを見ると、これらはすべて生粉打ちで、中能登町瀬戸の「十劫坊の霊水」での水捏ねとある。通常更科は湯捏ねなのだが、ここでは水捏ねに拘っているようで素晴らしい。孟宗竹の半割に盛られて出てきた。別の輪島塗の朱のお椀にはそば汁、浅い朱の小皿には刻み葱と生山葵。そばの量は通常は 1.5 人前とあったが、今日のは若干少なめのようだった。それにしても三色それぞれの味が十分味わえ、それぞれにとても素晴らしく堪能できた。
 終わってご主人が話されるには、信州上田市の「おお西」で3年半、次いで和倉温泉の「加賀屋」で3年半修業され、平成 25 年5月に開業されたとか。ご本人は昭和 46 年亥年生まれの 43 歳、1年生と3年生のお子さんがおいでとか。中々男前の素晴らしい御仁である。近くならばちょくちょく訪ねたくなる店だ。

〔資 料〕
 店主:田中哲也さん  創業:平成 25 年5月
 住所:〒 926-0211 七尾市能登島向田町 118-25 ☎:0767-84-0655
 営業: 11:00 〜 20:00(売り切れ終い) 16:00 以降は要予約  定休日:水曜日
 主なメニュー (単位 100 円)
  〔盛りそば〕更科(15) 挽きぐるみ・田舎 (10) 二色 (15) 三色 (18) 鴨せいろ (24)
     〔かけそば〕かけそば (10) 天ぷらそば (18) 鴨南蛮 (24)
  〔冷やかけそば〕冷やかけそば (10) 冷やかけ天ぷらそば (18)
  〔一 品〕野菜天 (10) 鴨のサラダ (10)  〔コース料理〕3,000 円〜
  〔飲み物〕ビール (6) 日本酒 (4) ノンアルコール (5) ウーロン茶 (3) 

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