2013年10月10日木曜日

ALS (アマロスシンドローム) になった私(その2)

(承前)
 このドラマは約5年間の出来事を語っているが、この間にあまちゃんは年をとったにせよ、この間に格別進化したとは思えない。しかし本人自身が天野アキを演じられたこと自体、本当に幸せだったと思っているとコメントしているように、観ている私たちも、透明感があって、キラキラ輝いて見える彼女から何か元気をもらえたように思っている。思うに東京へ出て、もしアイドルになってしまう筋書きだったら、ここまで私も共感しなかったのではと思ったりする。この従来の朝ドラとは違う宮藤のシナリオが、このドラマが大勢の視聴者を引きつけた原動力になったに違いないと思っている。
 この時期視聴率が高かったのは、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」と,TBS系列の日曜劇場「半沢直樹」で、ビデオリサーチの調査では後者が前者を上回っていた。後者では「やられたらやり返す。倍返しだ!」が決めゼリフで、これが視聴者の共感を呼んだという。週刊朝日での全国男女500人のアンケートによる調査では、どちらも観ていない人がほぼ半数、残りの3分の1ずつを、どちらも観たことがある、「あまちゃん」だけ観たことがある、「半沢直樹」だけ観たことがある、が同じように占め、男女ともほぼ同じ傾向だった。またどちらの作品により元気をもらえましたか?では、60代ではほぼ同数、50代以下では、前者が後者を上回っていた。
 NHKの連続テレビ小説の放送は月〜土にあり、NHK総合では午前8:00 と再放送が午後0:45 にあり、前者を「朝あま」、後者を「昼あま」というそうだ。その後 BS でも放送していると言われ、以降は BS プレミアムで午前7:30 からの放送はかかさず観ることに、そして最終週にはその再放送の午後11:00 にも観る羽目になった。因みに通称は、前者が「早あま」、後者が「夜あま」というそうだ。また番組が済んでから知ったことだが、土曜日の午前9:00 からは1週間分をまとめて観られたというが、これは済んでから知ったので、後の祭りだった。ところで9月28日の最終回を見終えて、何となく喪失感を抱いているが、このような症状を「『あまちゃん』ロス症候群」というのだそうだ。週刊誌にはそのロス度を調べるチェックリストも載っていて、私が試みたところでは、『あまちゃん』ロス度は、最も軽い j1だった。その対処法としては、録画や DVD やブルーレイを観るというのが多く、ほかには起きがけにサウンドトラックを聴くとか、いずれにしてもそのうち時間が解決してくれるだろうというものだ。しかし全部が収録されている完全版は、DVD で税込み 51,870 円、ブルーレイだと 58,695 円と高価だ。そこで私が今計画しているのは、10月14日に放送される総集編の録画で、これには経験がないのと不在なので、息子の嫁はんにお願いしようと思っている。後は時間の経過を待とう。
 彼女の過去を辿ると、2006年に雑誌「nicola」のモデルオーディションに応募して見事グランプリを獲得し、誌面デビューをしている。13歳だったという。2010年には映画「告白」で女優としてデビュー、その後数々のドラマに出演し、2012年には「カラスの親指」で第37回報知映画賞新人賞を受賞している。そして2013年には NHK 連続テレビ小説「あまちゃん」のヒロインに抜擢された。そして好評のうちに終わった今、今後はアクションものをやりたいとか、コメディエンヌになりたいとか話しているようだが、外野席からは今のままがよいとか、お色気路線がいいとか、ほかにもいろんな要望めいたこともあるようだが、あの子は何でも吸収できるキャパシティーを内に秘めているような気がしてならない。今後の成長に期待をしたい。

 「あまちゃん」の最終週が始まる9月23日の前日の9月22日に、岩手県のとある会館で「あまちゃんファン感謝祭じぇじぇじぇ祭り!」が開催され、翌日の午前に40分にわたって NHK で放映された。3千人を超える観客を前にして、夏ばっぱの宮本信子、あまちゃんの能年玲奈、ベンさんこと塩見三省、その他の人達が撮影秘話などを披露し、会場は爆笑の渦だった。あまちゃん効果は絶大で、東北に33億円もの経済効果をもたらしたという。

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