2013年2月2日土曜日

正月に巡った蕎麦屋

 平成25年(2013)正月に訪れた蕎麦屋を思い出してしたためてみた。
● 龜屋 かほく市白尾
 正月6日の日曜日、今年初めて家内と額菩提樹苑にある三男の墓参りに出かけ、その足で龜屋へ向かった。以前はともかく、今では家内も私もこの店には惚れ込んでいて、年に数回は出かけている。山側環状道路を通れば、自宅からでも30分ばかりで行くことができる。龜屋には11時頃に着いた。本来なら開店は11時30分である。いつも一番先に店に入ると、右手奥の小上がりの座敷テーブルに案内されるが、6人座れるテーブルに2人というのは気がひけ、その日もそば好きの女性を誘ったが、生憎と日曜勤務とかで2人で訪れた。15分位前に店主とばったり、中へ招き入れられた。そしてかの場所へ案内された。もし混んできたら一向に相席はかまわないのだが、これまで相席を頼まれたことはない。
 店主の西川幸一さんはまだ60代とか、店内には山の写真が沢山飾ってあるが、全て山へ行かれて撮ったのだという。オオサクラソウは白山でもある場所にしか生育していないのだが、その場所は知っておいでだった。店は長男の克幸さんが仕切っておいでる。店主が注文をとりに、お酒は私はここではもっぱら「立山」の冷酒、大概3合は頂戴する。家内は車の運転もありノンアルコールビール。酒肴には、そば焼き味噌、だし巻きたまご、板わさ、鴨焼き、にしん煮を、そばは家内は「天せいろ」、私は後で「おろしそば」を貰う。そばは4種類、十割の「田舎」、二八の「せいろ」、更科の「白雪」、それと「変わりそば」、この日は「柚子切り」だった。この4つから3つを選べる「三色せいろ」もある。天ぷらには季節の野菜と大きな海老がつく。1時間半余り、十分堪能した。聞けば次男さんは金沢の新神田で開業されたとか、いずれ案内差し上げますと言われた。
●  香り蕎麦  亀平(きへい) 金沢市新神田二丁目
 1月10日に案内を頂いたので、14日の成人の日に、女性一人を誘って出かけた。新神田の陸橋を渡って最初の交差点を右に曲がるとすぐ左手にある。昨年10月に開店したとか、探蕎会の世話人会で塚野さんから聞いた。営業は午前11時半から午後3時のみ、夜は白尾の方に帰るとか、今は店主の幸平さんと女の方と二人で切り盛りされている。お酒は日榮、酒肴はまだ数は少ない。そば焼き味噌、玉子巻き、揚げ出し、板わさを貰う。鴨南蛮や天せいろもあるので、抜きで頂こうかなと思ったが、今回は止めにした。2合ばかり頂いて、「二色せいろ」を頂く。これは「せいろ」と「粗挽き」の二色盛りで、十割は極細打ち、これは凄い。聞けば釜が小さいからとか。せいろは少し硬かった。これからの店だ。  
● 草庵 白山市鶴来日吉町
 1月20日の日曜に、やはり墓参りを済ませて鶴来へ向かった。最後に寄ったのは、囲炉裏端で1日10食限定の十割蕎麦を貰った時、べちゃっとしていて大変不味く、それ以来行っていなかった。この日は10時半に着いた。今年は息子の博英さんから年賀状が来ていた。この前の十割は親父さんでなく息子さんが打ったのだとあの時聞いたが、もう代替わりして任されているのだろうか。開店まで1時間ばかり、案内を乞うと奥さんが出て来られ、随分久しぶりですねと言われる。囲炉裏が無くなって2年になるとのこと、すると3年近く訪ねていないことに、随分のご無沙汰だった。今日は11時半からですので、白山さんにでもお参りされてきてはと、こんな早い時間、まだ客は誰も来ていない。
 5分前になって店へ、お客さんが集まってきている。丁度11時に中へ、座敷へ上がる。ここの酒肴はハイレベルで品数も多く、中でも鰊煮は右に出る店がないほどの逸品である。ほかに、板わさ、野菜天、鴨焼きをもらう。酒は八海山を延べ3合、大きな片口に入って出た。器も中々凝っている。そばは家内は「おろしなめこ」、私は蕎麦前を終えて「おろし」、この日十割は割愛したが、もう今では立派な打ちをしているのではと思う。
● 敬蔵 野々市市本町一丁目
 昨年11月に15日からは新そばを提供でき、12月には極上の猪肉を使った「猪鍋会席」を始めますとの案内を頂いた。猪は捕獲後しっかり血抜きしてあり、特有の臭みはないとか。ところが24日にお願いしたところ、猪が手に入らないとかで、その日は「そばづくし」で済ませた。1月半ばに電話があり、手に入ったとのこと、27日に出かけた。二人前が基本、家内は食べないと言うので、家内の姪を誘った。献立は、「前菜五点盛」「猪肉三種葱間串」「猪肉と黄芯白菜の蒸し鍋」「猪汁そば」「季節のデザート」、酒は菊姫と常きげん、家内は「そばづくし」。猪肉は臭みなく、特に串はバラ、ロース、赤肉とも大変旨かった。また猪汁そばは鴨汁そばの鴨を猪に置き換えた逸品。ただ蒸し鍋は今一だった。お陰でお酒がすすんで、二人で8合消費した。会席は一人3,500円、でも価値はあった。ちなみに敬蔵のそばは自家製粉ですべて十割、酒肴では鴨ロースが秀逸である。
● 蕎麦やまぎし 金沢市此花町
 求めて寄ることはないが、県立音楽堂に用事がある時は大概寄ることにしている。そばはすべて自家製粉の十割そば、私が頂くのは粗挽き粒が入っている極太打ち、これに岩塩を振り、財宝という芋焼酎で頂く。蕎麦と焼酎2合で1,100円。ほかに白と田舎がある。

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